今回の一般質問は、「伝える」を共通のテーマとして、2つの異なるアプローチで行いました。今回の質疑応答をきっかけとして、「伝える」から、「伝わる」取り組みへ、心を新たに進めていきたいと考えています。
教育 心のケア
学校のいじめ問題は、今も昔も大きな問題です。多様性を尊重する時代に入り、子ども達の感性や感覚も日々揺れ動いているなかで、いじめの原因はSNS等の普及に伴い更に複雑化しています。そこで、原因をいかに早くキャッチするのか、また、その体制はどのようになっているのか?を改めて考える機会として、今回の一般質問を行いました。これからお子様の入学を控える保護者の方にもその取り組みと相談先を知ってもらい、安心していただくことも同時に目的としています。
現在、あわら市には学校と家庭を結ぶスクールソーシャルワーカーの方が2名おり、いじめはもちろん、不登校などの課題にも対応しています。これまでの体制では教職員による学校での対応が主でしたが、スクールソーシャルワーカーが学校と家庭を結び密な連携を行うことによって、さまざまな問題が前向きな進展を見せるようになっています。朝の登校を一緒に行ったりと、これまで学校の先生ではできなかった範囲をサポートしており、多岐にわたるその活躍に対しては感謝の声も非常に大きいです。
また、教職員と教育委員会などの関係各所の連携については、「たんぽぽ委員会」という委員会会議が随時行われており、相互に情報が共有されています。
しかし、このような取り組みや体制だけでは、問題は解決に向かって進んでも、不安は解消されないことでしょう。やはり不安を解消するには、身近な相談できる場所の存在、そして利用・相談しやすい環境づくりが大切になります。今後も教育委員会、子育て支援課が連携して、共により良いサポートにつながるような取り組みを進めてまいります。
子どもたちが安心して通うことのできる学校は、先生や保護者の力だけでは築き上げられません。地域の皆さまのご理解とご協力がどうしても必要になります。学校崩壊や地域崩壊を防ぎ、子どもたちが笑顔で健やかに成長できる環境づくりのため、皆さまのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
伝えるから伝わるに
一方通行の情報発信からの脱却
あわら市が保有する著作権の使用を例えにし、「伝える」「伝わる」意識を高めること、考えること、場を作ることを目的として、今回の一般質問を行いました。
何かの魅力を伝えようと発信するとき、発信して終わりでは本当に伝わっているのかわかりません。「伝える」ためには、相手の反応を見ながら発信を改善し、より「伝わる」発信へと磨き上げていく必要があります。「伝えるから伝わるに」とは、このように発信を改善していくということです。
近年の情報発信は一方通行ではありません。SNS等を利用すれば、その内容がどれくらいの人に伝わっているか、理解されているのかを数値的に判断・評価して、発信の改善につなげていくことができます。発信を改善して反応が増えれば、発信者のモチベーションアップにも繋がります。
あわら市の情報の発信方法についても、「伝える」から「伝わる」情報発信に変えていかなければなりません。そして、その改善の積み重ねこそが、真に開かれた行政へと繋がると思っています。あわら市の魅力をより多くの人に知ってもらうべく、庁舎内にグループを立ち上げて、私も一緒に勉強したいと考えております。