福祉車両の見学に伺いました
先日、北陸で唯一の福祉車両専門店である「石川トヨペット モビリティパーク金沢」さんを視察させていただきました。
身体の不自由な方の運転方法について、さまざまなハンドル操作の仕組みを実際に見せていただいたり、展示車両を拝見したり、お話を伺う中で、大変学びの多い時間となりました。
また、車両の改造が主に坂井市三国町で行われていると伺い、こんなに身近な場所で福祉車両づくりが進んでいるとは、恥ずかしながら今回初めて知りました。

移動する自由と医学の進歩
今回の視察を通して改めて感じたのは、「移動する自由」というものが、どれほど人生に希望や喜びを与えてくれるかということです。
病気や障がいなど、さまざまな事情で外出が難しかった方が、また外の景色を見られるようになる。
家族と一緒に出かけられる。
そんな、当たり前と思いがちな日常が、実は多くの方にとって特別で、かけがえのないものだと痛感しました。
その背景には、医学の進歩があります。
医療の技術が進むことで、これまでは自宅に戻ることが難しかった方も、自宅で生活できるようになってきました。
それを支えるのが福祉車両であり、その役割はますます重要になっているのだと改めて知りました。
「いつもと違う景色が見たい」という思いは、誰しも同じです。
移動できることは、生きる力そのものだと感じます。

技術者と企業の熱意に触れて
石川トヨペットさんでは、積極的に地域へ出向き、福祉車両を展示されたり、災害時にはハイブリッド車を非常用電源として活用する講習を行うなど、地域に根ざした貴重な社会貢献をされています。
こうした取り組みの背景には、福祉車両を支える企業や技術者の皆さんの熱意と努力があります。
誰かの「外に出たい」という願いを叶えるために、日々技術を磨き、挑戦を続けておられる姿に胸が熱くなりました。
社会貢献の思いを持って行動されている方々の存在は、本当に心強いものです。
あわら市も「移動の自由」が守られるまちに
私自身も、議員としてこうした情報や現場の声をしっかりと市政に活かし、一人でも多くの方が笑顔で外出できるような、やさしいまちづくりに努めていきたいと、強く思いました。
あわら市もまた、福祉車両だけでなく、デマンドタクシーや福祉タクシーなど、さまざまな移動手段を活かしながら、誰もが安心して暮らせる「移動の自由」が守られるまちであり続けたい。
その思いを、今回の視察を通じて強く心に刻みました。
視察を快く受け入れてくださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。