あわら市のPR方法(魅力発信)

質問

新幹線開業、日本女子オープンゴルフ、道の駅開業など、今後、露出する機会が増えます。あわら市をどのように発信するのか、あわら市の魅力をどう伝えるのか、その伝える力が問われている時機だと思います。県外内を問わず発信の方法と今後のスケジュールについて

全文(議事録より)

質問者 青柳篤始

 3月13日に「つながる北陸新幹線!2年前FESTA!」が地元機運上昇を狙って行われます。県外でのキャンペーンなど、あわら市のPR方法がいまいち伝わってこないというのが私の実感です。PRの仕方にも、知名度アップを狙ったものや観光客誘致等、様々なものがあります。PR活動は狙ったところで最大になる、つまり開業や開催時など、事前に準備して仕掛けなければ何の意味もありません。
 来年には、日本女子オープンゴルフや道の駅開業など、露出する機会も増えます。また、新幹線で言うなれば、より多くの列車を止めるには、関西・中京圏からの列車利用客の数が大きく影響すると予想されています。
 今、あわら市をどのように発信するのか、そしてあわら市の魅力をどう伝えるのか、その伝える力が問われている時期だと思います。県内外を問わず、発信の方法と今後のスケジュールについて、答弁をお願いします。

市長 森 之嗣

新幹線開業など、今後露出する機会が増えるあわら市をどのように発信するのか、発信の方法と今後のスケジュールについてどうなっているかについてお答えをいたします。
 魅力の発信について、これまで市では、ポスターやテレビ、新聞、雑誌などのメディアを活用して県内外に本市のPRを行ってまいりました。このほか、ホームページをはじめ、フェイスブックやインスタグラム等での発信に加え、ネット広告でも魅力発信に取り組んでおります。
 また、県や県観光連盟などが主催する出向宣伝やキャンペーンなどで、パンフレットの配架などでPRをするとともに、観光商談会などにより観光情報の発信に取り組んでおります。それに加え、市が加盟する協議会や各種団体においては、無料情報誌の発行やユーチューブによる情報発信、首都圏での食を通じた魅力発信、JAF(日本自動車連盟)と連携したドライバー向けの情報発信などを実施しております。
 北陸新幹線芦原温泉駅開業に向けての発信については、新幹線開業前年の令和5年秋に開催される全国宣伝販売促進会議及び開業の年の6年秋に実施予定の大型の観光キャンペーン「北陸デスティネーションキャンペーン」での旅行商品の販売等を通じた魅力発信が非常に重要であると考えております。
 このため、今後のスケジュールとしましては、令和4年度はあわら市の様々な地域資源に付加価値をつけ、観光資源として磨き上げ、新たな旅行商品の造成を進めるとともに、県が作成する観光素材集などに掲載するための高品質な写真撮影などの準備を進めてまいります。
 また、開業前後の5年、6年には、金沢開業時と同様に、北陸エリア、特に福井県がマスコミ等に取り上げられることが想定されます。
 市としましては、マスコミ等に、あわらならではの各種体験や祭りなどの情報提供など、積極的な働きかけを行うとともに、県や近隣市町、県観光連盟、各種団体等と連携をさらに密にし、効果的に本市の魅力を広く発信していきます。マスコミや各種メディアを活用することで、首都圏はもとより関西・中京圏をはじめ、全国での知名度向上を図りたいと考えております。
 日本女子オープンゴルフ大会や道の駅「蓮如の里あわら」開業時の魅力発信につきましては、ターゲットの年齢や性別、地域や交通手段など、異なる属性に対応できるネット広告を中心としながら、高速道路のサービスエリアでの発信なども組み合わせて、効果的な情報発信を適宜実施したいと考えております。
 いずれにしましても、本市を含むエリアに存在する歴史・文化、食などに関する観光情報をより分かりやすく、また最も興味を抱かせるような手法で届けることが重要となります。このため、年齢や性別など様々な属性に最も合致する媒体の選択や、情報発信する側のスキル向上も含め、情報発信力の向上に努めたいと考えております。

質問者 青柳篤始

 高品質な写真ということで、どきっとする場面もありましたけれども、つまり可能な限りのツールを用いて効果的な情報発信を行うということで、新幹線開業は言うまでもなく100年に一度のビッグチャンス。私個人的には、整備がというよりも、あわら市をPRする今世紀最大のチャンスだと、知ってもらうための最大のチャンスだということを感じていますので、ぜひこの部分を強くお願いしたいんですけれども。
 そこで、もう少しコアな部分、効果的な宣伝広告、PRという部分で少し質問させていただきたいなと思うんですが、効果的なPRというものは、当然適切なマーケティングから生まれるもの、これは言うまでもないと思いますが、市は、今まで、さっき市長も答弁にあったとおり、いろんなことをしてきました。広報紙だったりホームページだったりということをやってきたと思うんですけれども、そこで得られているもの、要はマーケティング情報というものは、次に生かせるだけの必要量を確保できているのかなということを少しお伺いしたいなと。
 また、そのマーケティングの内容で、詳しい、コアな内容で、いつ、誰に、何を、どう伝えたのか。そして、伝え方をどう変えたらその効果がどれぐらい変わったのかという部分を市は本当に把握しているのかどうか、お伺いしたいと思います。公開しなくてもいい、貴重な、重要な市の資源になりますので、お答えできる範囲で構いませんので、答えていただけたらと思います。

経済産業部長、武田正彦

 市の魅力発信については、従来の出向宣伝や観光商談会といったアナログ的なものと、ホームページやSNSなどを活用しましたデジタル的なもの、こちらに大別されます。
 まず、アナログ的な発信につきましては、旅行事業者が把握をしている観光客のニーズや旅行事業者が求めている旅行商品の傾向をはじめ、各種フェアでは、直接触れ合った先々の地域の方のあわら市に対する認知度などの情報を把握することができます。
 また、デジタル的な発信では、ホームページの閲覧数や検索ワードから、その先々のユーザーがあわら市に対して興味を引かれた、興味を持たれた観光素材が何か、あるいは季節ごとの傾向、こういったものが把握できます。SNSでの発信では、その個別情報が手元に届いてから、さらにどのようなものを検索されたか、こういった状況を随時調べることができます。なお、市観光協会のホームページは月平均約3万人が閲覧をしており、インスタグラムのフォロワー数は今8,000人となってございます。
 また、魅力発信で得られますデータとは別に、観光客のニーズ調査ということで、NTTドコモのウェブシステム、プレミアパネルと申しますが、こちらを活用したアンケート調査を毎年実施しております。これらで得られました各種データにつきましては、市観光協会と観光振興課において共有をしているところです。
 こうやって様々な手段で得られましたマーケティングデータを活用するために、市及び協会職員を各種研修会ですね、ウェブ研修会等に参加させるなどのスキルアップを図るとともに、発信する内容や効果的な方法、こちらも検討しながら情報発信に努めているところでございます。
 今後、さらに効果的なプロモーションを行うに当たりましては、マーケティングの専門知識を持った人材の活用ですとか発信側のスキルアップがさらに必要になると考えられます。このような人材の登用ですとかスキルアップの手法につきましては、速やかに検討したいと考えております。

質問者 青柳篤始

 ぜひスキルアップを図っていただいて、その情報を共有していただけたらなと。職員内で共有して、もっと、よりよい効果的な発信をしていただけたらなと思います。
 実は、マーケティングという部分でいえば、私も新しい試みを行っております。昨年11月からあわら市を限定とする題材で、ウェブマーケティングにはなるんですけれども、ローカルな話題や限定される場所ということで、先ほど来アクセスという話が出ていますが、現在30万ビュー程度しか集積できていませんが、行っております。そして、そこでやっているのも、新しいブランディングの方法というのを私は試しています。
 ブランディングというのは、従来の方法ではもう十分な効果が得られないと、皆さんが知っているようなブランディングでは十分な効果が得られないというふうに言われていますので、本当にそうなのかなということで、ブランディングの方法も、先ほどのDXと同じように日進月歩で進んでおりますので、例えばホームページでいうと、広報紙でも同じなんでしょうけれども、見せ方の変化の波というのを強く感じる時代でもあります。ぜひいろんなことにチャレンジしていただきたいなと思います。
 ただ、私、ここで提案があります。いろんな部署、出先機関でこれまで様々なPRをしてきたと思いますが、そのPRに使われたマーケティングデータは、先ほども申し上げましたとおり、市にとって重要な資源でもあります。
 そこで、どう伝えるかをテーマに、いろんな部署、課、出先機関、そういったところを横断して、情報交換の場をつくることを提案させてもらいます。できれば、スーツの内ポケットに入るような、そんなポケットガイドを作ってみてはいかがかなと。そこでできたデータでそういったものを作ってみてはいかがかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。

経済産業部長 武田正彦

 情報交換の場所につきましては、今、様々な課のほうで、いろんなところで情報発信を行っております。例えば、農林水産課においては東京都の港区との連携で、いろんなものを情報発信するに当たっては観光課ですとか商工課の情報を共有しながら情報発信に努めてあるとか、あるいは移住定住のフェアでは市民協働課と観光課の職員が一緒に行くとか、そういった情報交換、情報共有、それから協働、そういったものに努めているところでございます。
 それから、市では過去に、市内の観光スポットとか、あわら市の歴史を中心に市内の情報をまとめました「あわら市おもてなしハンドブック」というものを作成しております。サイズはA5判より一回りほど小さいものですが、内ポケットに収まるサイズということで、ただいま議員が想定されているものに近い大きさのものかなと思います。
 ただ、このハンドブックは2011年に発行したもので、内容が古くなっております。新たな情報が追記されていないということもございます。北陸新幹線開業に向けました観光素材の磨き上げと並行しまして、新たなハンドブックの作成を進めるとともに、ただいま議員からご提案のあった手法などにつきましても検討させていただきたいと考えております。

質問者 青柳篤始

 ポケットガイドができるかどうかは別の問題として、対象となる課、連携を取る課だけじゃなくて、そこに関わる人全てが一堂に会して多くのことを共有できるような、会議とは言わないまでも、そういった場を使ってみんなで情報共有をしたら、また新しいものが生まれるんじゃないかなと思います。
 なぜ、私が内ポケットに入ると、そういう冊子を作ってほしいと言ったかと申しますと、実は、私も先月、東京に行ってあわら市のPRをしてきました。そのときに思ったのは、私の場合は、名刺一つ持っていけば、あわら市のPR、いろんなマーケティングデータを収集しているので、お話はできるんですけれども、そうじゃない人、例えば、あわら市で今最もみんなが注目を集めている場所はどこなのか、感じていない方も当然いらっしゃいます。それは職員の中でも、当然、最新のマーケティングデータをつかんでない方もいらっしゃるので、内ポケットに入れて、人対人でチラシを渡す、心と心でPRをしていくということが大事なんじゃないかなと思っています。
 当然、新幹線の開業のときには、ライバル、ほかの自治体も同じようなPRを必ず行ってきます。そのときに、今、人の心に届けるような、そんなPR、「あわら市です。お願いします」と言って、非効率なPRの方法かもしれませんが、相手の心に直接届けられるようなPRをしていくことにより、後々ほかが同じようなPRをしてきたときに、そういえばあわら市あったなと、そういうふうに思ってもらえることが、今そういう手を打つことが、開業を控えるこの時期にとって最も大切なことなんだろうと私は思っています。
 ぜひそういったことを実行していただく、もしくは、あるいはポケットガイドを内ポケットに入れておく、またはかばんの中に入れておく、それを持っている人間の、職員の、我々議員もそうですが、モチベーションや気持ちが違う。変わります。まずはそういうことを意識づけるような、それも貴重なマーケティング、重要なマーケティング戦略でもあります。ぜひともそういったものを作っていただきたいなと思っています。
 最後に、今回の一つの大きなテーマはという話、一つのテーマを持って話をさせていただくと、一般質問させていただくと申し上げましたが、今回の大きなテーマは、伝えるということを中心に話をさせていただきました。これは、森新市長の「つながる、あわら」という中の重要な要素でもあります。
 財政健全化といえば歳出にどうしても注目が集まりますが、もちろん費用対効果のこと、住民の満足度の数値化、そこをベースとする選択と集中というのは、確実に実行しなければいけませんが、何より歳入を増やすということは最も重要な部分だと私は考えております。一時的な補助金や交付金に頼るのではなく、こういった地道な努力、先ほどのPR、地道な努力の積み上げによって積み上げられる、そういった歳入が本当に強いあわら市をつくるのだろうと私は考えております。

 私自身も精いっぱい協力させていただきますので、森新市長を先頭に、真に強いあわら市をぜひとも実現していっていただきたいなといお願い申し上げて、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。

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