大阪府大東市の議会活性化の取り組みについて、視察の機会を得ました。
休日、夜間議会と議場コンサート
大東市の議会は、市民の皆様に議会活動を身近に感じてもらうため、多くの革新的な取り組みを実施しています。特に印象的だったのは、休日議会や夜間議会の開催でした。このような取り組みは市民の多忙な生活を考慮し、多くの方々に議会活動を見てもらうための策として導入されたものです。さらに、その合間にはコンサートや講演などのイベントも実施されており、議会の場をより楽しく、魅力的なものにしています。この取り組みの成果として、傍聴者の数が通常の5倍となり、時には150人を超えていたこともありました。これは、議会と市民とのコミュニケーションの成功例と言えるでしょう。
市民レポーター制度
大東市ではさらに、市民の皆様に議会をより深く知っていただくための「議会レポーター制度」を導入していました。これは非常に興味深い試みで、市民が議会に直接関与し、その運営に対する意見や提案を行える制度です。特に、議会の活動を客観的に見るための非常に良い制度と言えます。しかし、この素晴らしい制度も徐々に市民の日常の問題や要望を聞く場に変化してしまったとのこと。コロナの影響下で、多くの市民が不安を感じる中、要望や問題が増えるのは無理もないことかと思います。そのため、令和4年を最後にこの制度の活動は一旦停止されているとの情報も得られました。
視察を通して感じたことは、市民参加型の議会運営は非常に有望であるとともに、その運用や方針を常に見直し、適切に管理する必要があるということです。大東市の取り組みは、他の市町村にとっても大きな参考となると確信しています。
私たちあわら市の議会としても、大東市の成功事例や課題を学び取り、市民の皆様とともにより良い議会活動を目指してまいります。
大東市の姿勢に
議会のICT化や議会報告会など、多くの取り組みが我々の議会と類似点を持つことに気付きました。これは、我々の取り組みの方向性が正しく、適切な結果をもたらしていることを示しています。
さらに、特定の委員会の名称、例えば「街づくり」や「未来づくり」は市民にとって非常に分かりやすいものでした。議会事務局の担当者は、その名称の説明には若干の困難を感じているようでしたが、我々議会と行政としては、常に市民の視点を持ち続けることが重要です。この訪問を通じて、市民に対して分かりやすく、また本気で取り組む姿勢が感じられ、市民のための明確で理解しやすい行政を実践することの重要性を改めて認識しました。
議会運営委員会の委員長、議会事務局の皆様、貴重な時間を頂き、誠にありがとうございました。
大東市、大東市議会の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。