南中央線の整備促進に関する要望書を提出しました
先日、あわら市内の**都市計画道路「南中央線」**の整備促進について、
福井県土木事務所へ要望書を提出しました。
南中央線は、市内の工場群や流通拠点、住宅地を結ぶ重要な路線であり、
大型車両や通勤車両の通行も多く、
市街地の交通環境や生活道路の安全性に大きく関わる道路です。
国道8号福井バイパスの全線開通、
そして北陸新幹線あわら温泉駅の開業以降、
駅周辺を中心に交通量は確実に増えており、
市街地を通らずに東西を結ぶ南中央線の役割は、年々大きくなっていると感じています。
要望の主な内容について
今回の要望では、主に次の点をお伝えしました。
- JR在来線および北陸新幹線との鉄道交差部について、引き続き丁寧な協議を進めていただきたいこと
- 新幹線、在来線、河川といった複数の制約条件を踏まえ、未整備区間を計画的かつ効率的に整備していただきたいこと
南中央線は、単純に道路を延ばせばよい事業ではありません。
鉄道や河川、地盤条件など、いくつもの技術的な課題を一つずつ整理しながら進める必要があります。
行政から説明を受けた現状
当日は、土木事務所から現在の進捗について説明がありました。
- 在来線・新幹線との交差部については、橋脚位置や線形を慎重に協議していること
- 稲越側では地質調査を進めていること
- 菅野側では、用地取得が完了した箇所から水路の付け替え工事に着手していること
特に地盤の弱い地域では、橋脚基礎が深くなり、
工期やコストの面でも簡単ではない状況があることが示されました。
地元から寄せられている声
意見交換の中では、
- 大型車両が市街地を通行しなくなることへの期待
- 給食センター周辺などでの振動や安全面への不安
- 工事中の影響に対する懸念
など、生活に直結した声も共有しました。
利便性だけでなく、
日々の暮らしの安心につながる道路であることを、改めて確認する場となりました。
完成までは、まだ時間がかかります
正直なところ、南中央線の完成までには、まだまだ長い道のりがあります。
目に見える形で本格的な工事が始まるのは、
最短でも再来年以降になる見込みです。
「まだ10年」「また10年」
そんな言葉を毎年口にしているような気持ちになることもあります。
それでも、声を上げ続けなければ前には進みません。
これからも、要望を続けていきます
南中央線は、あわら市の将来の交通や暮らしを支える大切なインフラです。
一朝一夕には進まない事業だからこそ、
現状を正しく伝え、地元の思いを丁寧に届け続けることが必要だと考えています。
1日も早い完成を願い、これからも粘り強く要望を続けてまいります。
このほかの要望について
あわせて、南中央線以外にも、生活や安全に関わる複数の案件について要望を行いました。
- ジョギングロードの整備に関する要望書
- 一般県道 水口牛ノ谷線の整備に関する要望書
- 一般県道 芦原温泉停車場北野線等の整備に関する要望書
それぞれについても、今後あらためて状況をお伝えしていければと思います。
※掲載している画像は、南中央線整備の構造を分かりやすく示すためのイメージ写真です。
実際の設計や施工内容とは異なります。
