あわらの近代に触れてきました
現在、**あわら市郷土歴史資料館**では、令和7年度テーマ展「あわらの近代」が開催されています。
会期は 令和8年1月10日(土)から5月6日(水・祝)まで。
比較的長い期間の展示なので、「少し時間が空いたときに行ってみよう」という方にも、ちょうどよい企画だと思います。
私も実際に見に行ってきました。
地図から見えてくる「決める」という歴史
展示の中でまず印象に残ったのが、県境を決めたときの地図です。
今では当たり前に引かれている県境も、当時は一つひとつ話し合い、判断を重ねて決められてきたもの。その過程を示す資料を前にすると、「線」の重みをあらためて感じさせられました。
あわせて展示されている吉崎村と吉崎浦の地図も、とても興味深い内容です。
同じ地域でありながら、村と浦という立場の違いによって、見え方や役割が異なっていたことが地図から伝わってきます。
普段何気なく使っている地名や区分も、こうした積み重ねの上にあるのだと実感しました。
戦時中の暮らしを物語る資料
戦時中の展示では、戦時貯蓄債券や戦時国債が紹介されています。
一見すると小さな紙の資料ですが、その背景には、当時の暮らしや社会の空気が色濃く映し出されています。
「国のため」という言葉のもとで、どんな選択が求められていたのか。
戦争が特別な出来事ではなく、日々の生活の延長線上にあったことを、静かに考えさせられる展示でした。
マイナンバーカードにつながる視点
個人的に特に興味を持ったのが、戸籍台帳や氏子札に関する展示です。
いわば当時の“身分証明”で、現在のマイナンバーカードにも通じる考え方を見ることができます。
時代は大きく変わっても、「人をどう記録し、社会とつなげていくのか」という問いは連続している。
制度の変遷を通じて、今の仕組みを見つめ直すきっかけにもなりました。
近い歴史だからこそ、心に残る
この展示全体を通して感じたのは、近代史は決して遠い昔の話ではないということです。
私たちが今使っている制度や、今の地域の形は、近代の積み重ねの上に成り立っています。
だからこそ内容も理解しやすく、資料一つひとつが自然と身近に感じられます。
入館料は無料、場所は金津本陣IKOSSA 2階。
平日でもふらっと立ち寄ることができ、30分から1時間ほどでも十分に見て回れる展示です。
みなさんも一度、現代史に触れてみてはどうでしょうか。
近い歴史だからこそ、よく分かり、じんわりと心に染み出てくるものがあります。


