金津中学校で出前授業|市議会のはなしと子ども議会に向けた探究学習

目次

金津中学校・出前授業レポート(第1回・第2回)

春のあたたかな空気に包まれた4月、金津中学校の3年生を対象に、市議会の出前授業(全2回)を実施いたしました。

中学生の前で“授業”という形でお話しするのは、私にとってこれが初めての経験でした。

これまでも高校や大学では、就職や社会に関する講義を行ってきましたが、中学生に向けた授業は勝手が違い、正直に申し上げて不安もありました。

しかも今回は、対象の生徒たちが次女と同い年。

どうすれば分かりやすく、興味を持ってもらえるかを何度も考え、資料や話し方を丁寧に見直しながら準備を進めました。

この授業は、「子ども議会」に向けた探究学習の一環です

この出前授業は、秋に開催される「子ども議会」に向けた準備として、金津中学校における探究学習の一環として実施されています。

昨年度の子ども議会では、YouTubeに公開された発表動画が再生回数日本一を記録し、全国的にも注目を集めました。

そのような貴重な経験をさらに意味のあるものにできたらと思い、今年度からは、子どもたちにより深い学びと実践的な経験を届けるために、事前授業という形の出前講座に取り組んでおります。

これが初めての試みです。

第1回|政治は遠いもの?それとも…

第1回のテーマは「政治は身近なもの?」。

「あなたは政治に関係していますか?」という問いかけから授業を始めました。

・通学路の安全対策

・学校のエアコン設置

・タブレットの整備や給食費のこと

こうした“当たり前”が、実はすべて市議会で話し合われて決まっていることに、生徒たちは驚きつつ、真剣に耳を傾けてくれました。

政治とは、ルールをつくり、優先順位を決めること

市議会とは、市民の声をもとに、まちの未来を考える場所

こうしたキーワードを共有したあとは、「スマホの持ち込み自由化」をテーマにディスカッションを実施。

立場によって意見が変わること、そしてその背景には理由があること――生徒たちはそれぞれの視点から、しっかりと考えてくれていたように感じました。

通学路の“宿題”から見えたリアルな声

授業の終わりには、「通学路で気づいたことを教えてください」と“宿題”をお願いしました。

実際に通学中に感じた危険な場所や気になる点など、多くの意見を届けていただきました。

お寄せいただいた声はすべて拝見し、確認を進めております。

子どもたちが日々の生活の中で感じていることを、しっかりと受け止め、今後の改善につなげていきたいと考えております。

第2回|まちのお金ってどう使われてるの?

2回目のテーマは「市の予算と仕事」。

市の年間予算の内訳について、どのような分野にどれだけのお金が使われているのかを、資料と図を使って一緒に学びました。

・福祉や医療に関する支出が最も多いこと

・人件費や学校、道路整備への予算割合

・未来への投資(観光・子育て・産業支援)にどんな可能性があるか

難しくなりがちな数字の話ですが、寿司の回転レーンを例にすることで、

「限られたお皿(予算)の中から何を優先するか」を身近な感覚として捉えてもらえるよう工夫しました。

10年後のまちを描く、未来志向のワーク

後半では、「10年後、大人になったあなたが住むあわら市は、どんなまちであってほしい?」というテーマでグループワークを実施しました。

生徒の皆さんからは、思わずハッとするような意見も多く、

私のほうが学ばせていただく時間になったと感じています。

最後に

この出前講座は、秋の子ども議会に向けた学びの一歩としてスタートした新しい取り組みです。

打合せの際に先生から、「プレゼンのやり方もぜひ教えてほしい」とのご要望をいただき、

現在、第3回目の特別授業として「伝える力=プレゼンテーション」をテーマにした授業を準備しています。

まだ実施はこれからですが、子どもたちにとって少しでも実りある時間になるよう、

拙いながらも心を込めて、精一杯準備を進めてまいります。

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