議員定数削減について考える
議員定数の削減に関して 今議会において議員定数削減の議案が提出されましたが、否決されました。主な理由は、削減後の議会機能の低下を防ぐための十分な議論や対策が不足していたことです。また、議員定数に関するアンケート調査では、市民の過半数が「わからない」と回答しており、この問題を解決することが先決であると判断されました。今後はさらに議論を深め、市民の皆さまに説明責任を果たしながら、あわら市議会をこれまで以上に発展させていく所存です。
今後の展望
私は、議論を進め、市民の声が市制により多く届く環境を整えたいと考えています。そのためには、定数削減が議会機能を停滞させないよう、真剣に何が必要かを検討し、適正な議員数を導き出す必要があります。具体的には、2人削減するのか、4人なのか、それ以上なのかを慎重に検討し、最適な解決策を導き出すことが求められています。
議論を前向きかつ建設的に進め、市民に信頼される議会を築いていくことを目指します。まずは説明責任を果たすことに尽きると考えています。私の場合でいえば、個人で行っている広報活動の更なる強化を図るとともに、議会の広報では透明化や情報伝達をさらに強化していくことが必要です。
議会が市民や多方面から認められる存在となり、あわら市議会での経験が次のキャリアにつながる場となることを目指します。さらに、議員が他の自治体や企業から評価されるような魅力ある議会を構築し、市民の声を確実に反映する政策を展開する必要があります。具体的には、議会評価アンケートを実施し、議会の仕事を見える化する仕組みを活用しています。このシステムを通じて改善を行い、議会全体のレベルアップを目指していきます。
民意の反映が議会の存在意義であり、これを実現するには、議員個々の高いスキルと行動力が欠かせません。議会改革が進むことで、市民と議会の距離が縮まり、双方向のコミュニケーションが活性化します。この結果、市民がより積極的に市政に関与できる環境が整備され、地域社会全体が一体となって発展していく基盤が作られます。定数削減にとどまらず、議会全体の質を向上させるためのさらなる議論が必要です。
今後一層の努力と説明責任を果たして参ります。その中で、私自身が議論を先導し、具体的な解決策を見出す役割を担うことで、市民に信頼される議会を実現したいと考えています。共に未来を描き、より良いあわら市を築くために、引き続き全力で取り組んで参ります。
これまでの議員定数削減議論について、簡潔にお伝えします。
私は、これまでの定数削減議論を主導してきたと自負しています。その努力の過程は、YouTubeなどをご覧いただければ一目でお分かりいただけると思います。議論の場だけでなく、進むべき方向性を整理するために膨大な時間を費やしてきました。しかし、最終的に議員定数削減を実現できなかったことについては、力不足を痛感しており、深くお詫び申し上げます。ただ、この経験を糧に、次回の議論ではさらに具体的な対策と市民の声を反映した提案を実現すべく取り組んで参ります。
これまでの取り組みの中では、議員の役割を再確認し、議員同士が議論できる場を作り、さらには議員活動アンケートを作成するというプロセスを進めてきました。このアンケートは、現在の議会状況を客観的に評価し、改善のための方向性を示す重要な資料です。しかし、現状ではその情報が非公開であることに不満があります。将来的に情報公開請求を行い、皆さまに共有できるようにする予定です。
議員定数削減を進めるには、削減後の議会機能の維持についてさらに議論を深める必要がありましたが、それを待たずに議案が提出されたことは非常に残念です。もしも十分な議論が行われていれば、削減は実現できたのではないかと考えています。
一部の議員が議論を避ける姿勢があると感じたことも事実です。しかし、私は「面倒だから」といった理由で進展が妨げられる状況を変えなければならないと強く思っています。たとえ困難であっても、住民のためになると信じ、これからも全力で取り組んでいきます。
今後も議会を住民により近い存在にするため、さらに努力を重ねていきます。市民の皆さまと共に築く未来を目指し、対話と行動を大切にしながら進んでいきたいと考えています。
参考資料 議会の討論
私が皆さまに訴えたいのは、以下の2点です。
- 議員定数削減後の影響について、具体的な議論がまったく行われていないこと
- アンケート調査の信憑性に疑義があること
まず、アンケート調査の問題点について申し上げます。
アンケート調査は、その収集方法や質問設計によって結果が大きく変わるものであり、その信憑性について説明責任を果たすべきです。
例えば、私自身が行った調査では、「議員定数を減らすべきか」について53%以上の方が「わからない」と回答しました。同様に、議会が行ったアンケートでも約40%の方が「わからない」と答えています。このように、多くの市民が判断できない状況で、削減を進めることは極めて危険です。まずは、この「わからない」を解決する努力が必要ではないでしょうか。
さらに、議会活動アンケートでは、市民意見の反映に関して平均を大きく下回る評価が示されています。この現状で議員定数を削減すれば、議会本来の役割である「市民の声を市政に反映させる」機能がさらに低下することは明白です。
また、今回の議案が議員間で十分な議論を経ずに提出されたことに、私は大きな疑問と憤りを感じています。本来であれば、定数削減によって議会機能が停滞しないための対策を議論し、市民への説明責任を果たした上で進めるべきではないでしょうか。
さらに、このまま議案が可決されれば、次に議員報酬の引き上げ議論が進む可能性があります。しかし、現状で説明責任を果たせていない議会が報酬を引き上げたところで、果たして議会の魅力が高まり、なり手不足が解消されるでしょうか?私はそうは思いません。議員とは憧れの職業であり、次世代へつながるキャリアであるべきです。ただの報酬増加では問題は解決しません。
議員の役割とは何でしょうか。それは、市民とともに未来を描き、議論を尽くして議会を前進させることです。そのためには、議論を深め、議会としての責任を果たすべきです。今の状況で性急に定数削減を進めるべきではありません。
「今ではない。議論が先だ。」