あわら市中学生議会|生活に根ざした質問に市政の未来を感じて

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あわら市中学生議会 〜生活に根ざした質問に、市政の未来を感じて〜

令和7年10月22日、あわら市議会議場にて「中学生議会」が開催されました。
昨年まで「子ども議会」として行われてきたこの取組みは、今年から名称を「中学生議会」へと改め、より実践的な“議会体験”の場へと進化しました。

さらに今年度は、小学生・高校生にも対象を広げ、それぞれの年代に合わせた「小学生議会」「高校生議会」も実施。
世代を超えて、まちのことを自分ごととして考える学びが広がっています。

中学生議会では、出前講座での学びをもとに、16名の中学生議員が一般質問に挑戦しました。
市政や地域の課題を真剣に見つめ、自分の言葉で提案する姿は、まさに“未来の主権者”そのものでした。

出前講座から生まれた「生活目線」の質問

今年は事前に中学校へ出向き、「出前講座」を実施しました。
その影響もあってか、今回の中学生たちの質問は「生活に根ざした提案」が多く見られました。

「通学路の安全対策」「アフレアのイベント」「街灯や縁石の整備」など、どれも日常の中で感じた気づきをもとにしたものばかり。
出前講座のときに「今日、帰り道で気がついたことを次の授業で使います」と伝えた宿題が、こうして形になっていたことに感動しました。

中学生議員の質問一覧を整理してみると、地域に暮らす目線で市政を見つめる姿が浮かび上がります。
まさに“自分ごととしてまちを考える”第一歩だったと思います。

行政の答弁にも前向きな姿勢

今回、行政側の答弁も非常に具体的で前向きなものが多く、「検討します」ではなく「進めます」という言葉が何度も聞かれました。
議員として普段、市長答弁を聞いていてもここまで即答で前向きな場面はなかなかありません。それほど生活に密着したテーマであったことが伝わってきました。

議員はあくまでサポート役でしたが、傍で聞いているだけでも学びが多く、「なるほど、こういう視点があるのか」と気づかされる場面がいくつもありました。
私たち議員はどうしても、少し先の将来を見据えた質問が中心になります。今回の中学生の質問には、「いま」を見つめる力があり、そのバランスの大切さを改めて感じました。

一般質問とは何か

「一般質問」とは、市政全般について議員が市長や執行部に直接質問する場です。
政策提案や課題解決の糸口を探る、まさに議会活動の要とも言える時間です。
中学生たちはその「一般質問」に挑戦しました。自分の言葉でまちの課題を伝え、目の前で市長から答弁を受ける——その経験は、一生の糧になることでしょう。

中学生の成長と、議会が持つ可能性

この中学生議会は、私たちが提供できる「最大限のエクスペリエンス体験」として始まりました。
回を重ねるごとに、中学生の発想力・行動力に驚かされます。「中学生って、レベルが高いな」と素直に思います。

来年は、どんな質問が生まれるのでしょうか。
そして、私たち議会がその力をどう引き出せるか。
今年の反省を生かしながら、この中学生議会を“まちを代表する行事”へと成長させていきたいと思います。

議場での真剣な眼差しが、まちの未来を照らしていました。
中学生の頑張る姿に、どうぞ温かいご声援をお願いいたします。

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