あやセンターぐるぐる訪問記|若者の“やってみたい”を育てる仕組みと、あわら市への示唆

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あやセンターぐるぐる訪問記

東京都足立区にある「あやセンターぐるぐる」を訪れました。
小さなスペースですが、そこには“挑戦が静かに動き出す空気”が流れていて、
入り口に立った瞬間からワクワクとした感覚を覚えました。

公式サイトはこちら:
https://ayacenter-guruguru.com/

若者の「やってみたい」を形にする新しい拠点

この施設は、行政が民間に委託して運営するコミュニティセンターですが、
いわゆる「福祉施設」や「行政の出先機関」とはまったく違います。
若者の「やってみたい」を「やってみる」につなげる仕組みが中心に据えられた場所。

この“コンセプトの強さ”が、空間そのものにも表れていました。

3つのゾーンに込められた役割

施設は大きく3つのゾーンから構成されており、
興味が芽生え、形になり、挑戦へと進む流れが自然にできています。

  • ① やってみたいを見つけるゾーン
    自分の興味の“種”に出会える空間。
    本・展示・雑談など、ヒントがあちこちに散りばめられています。
  • ② やってみるまでを支える伴走ゾーン
    スタッフと一緒に考え、整理し、一歩目を踏み出すためのサポートが得られる場所。
  • ③ やってみるを試せるチャレンジゾーン
    イベントや作品づくりなど、小さく実践できるスペース。
    完成度より“まずやってみる”を大切にする雰囲気があります。

限られたスペースだからこそ、
挑戦の芽を丁寧に育てる工夫が随所に感じられました。

現場で感じた“何かが生まれる瞬間”

伺った日は、イベントスペースで
ピアノを使った親子向けのイベントが行われており、
笑顔があふれる空間が本当に印象的でした。

そのあと「OASIC」という、本に囲まれたカウンターでスタッフの方とお話しし、
すぐ横で誰かが挑戦を始める気配を感じながら、
「ああ、この雰囲気こそが“生まれる瞬間”なんだ」と再確認できました。

東京でも、地方でも、実は向き合う課題は同じ

担当者の方が印象的な言葉を話してくれました。

「東京に来たからといって、急に何かが変わるわけではないんです。」

刺激の有無や人間関係の濃さは、地方と都会で違います。
しかし、自分の“やってみたい”を見つけられるかどうかは場所の問題ではない。
これは本当にその通りだと感じました。

ではもし、地方にも“挑戦の入口”があったらどうでしょうか。

東京へ出ても見つからなかったことを、
地元で見つける若者は必ず増えるはずです。

最後はやっぱり、「人」 なのだと思います。

行政支援の本質を見つめなおして

行政支援は、時に補助金や事務支援に偏ってしまうことがあります。
もちろん必要なものもありますが、
それだけでは新しい挑戦は生まれません。

本当に大切なのは、
挑戦したい人の背中をそっと押せる環境づくり。

老若男女を問わず「やってみたい」を応援できる地域こそ、
人口に左右されない、真に活気あるまちになると感じています。

あわら市でも“伴走支援”の文化を育てたい

今回の訪問で私は、
“若者のやってみたいを応援する伴走体制”をあわら市でも整えていきたい
という思いを強くしました。

福祉でも、行政の窓口でもない。
挑戦を生み出す“市民の拠点”。

あわら市に合った形で、この考え方を取り入れられるよう、
これからも学び続け、その可能性を丁寧に探っていきたいと思います。

こうした学びの機会をいただけたことに感謝しつつ、
より豊かなあわら市を実現できるよう、これからも一歩ずつ取り組んでまいります。

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