議員と語ろう会 開催報告|市民の声が市政を動かす―農業・防災・空き家・祭り・観光の主要論点まとめ

議員と語ろう会 開催報告

市民の声が、私たちを成長させてくれる。

この度は「議員と語ろう会」に参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
皆さまからいただいた一つひとつの声が、私自身にとって大きな学びになりました。
市政に対する疑問や日頃感じていることを率直にお話しいただけたことに、心から感謝しています。

目次

私にとって語ろう会が「特別な時間」である理由

私はこの「議員と語ろう会」を、毎年とても楽しみにしています。
普段なかなかお会いする機会のない方と直接お話しできるこの場は、私にとって本当に貴重な時間です。

そして会場に来てくださる皆さまは、日々感じておられることを“そのまま”言葉にしてくださいます。
その率直なお声に触れるたび、「あぁ、やっぱり開いて良かった」と心から思います。

本音で語り合えるこの空気こそが、私にとっては何より楽しく、ありがたい時間です。

ここからは、当日の議論をテーマごとに整理し、私なりの感想も交えて振り返ります。

1. 農業と地域経済の活性化

“作るだけではなく、経営の時代へ”

農業をめぐる販売環境の変化、お米の需要減少、人手不足など、現場が抱える切実な声を伺いました。
一方で、農協を介さず直接取引で利益率を高めている農家さんの事例も紹介され、非常に参考になりました。

特に、「作るだけでなく、売ること・経営を学ぶことが大切」というご指摘は、地域農業の未来を考えるうえで欠かせない視点です。

また、「何かをやりたい」という思いを持ち、挑戦しようとする市民の存在にも励まされました。行政として、その挑戦を支えられる制度づくりを進めてまいります。

観光分野でも、「女性の心をくすぐる要素が大事」というご意見が印象的でした。地域経済を動かす大切なヒントとして受け止めています。

挑戦する気持ちを支え、地域の力に変えていきます。

2. トリムパークの整備

県と市の“狭間”で止まっている現状を動かす

トリムパークに関する切実な声を多数いただきました。雑草や樹木の繁茂により、クマの出没など安全面への不安が高まっていることは深刻な問題です。

この施設は「県の所有・市の管理」という“狭間の構造”が影響し、改善が進みにくい現状があります。

しかし、皆さまからの「お互いを言い訳にしていては良くならない」という指摘は、その通りだと強く感じました。

市として県に働きかけ、早急な改善を求めてまいります。さらに、地域の皆さまと協力しながら進める仕組みも検討していきます。

安全と使いやすさを第一に、行政の壁を越えて動いていきます。

3. 防災・減災と情報提供

「知らない」「分からない」をなくす

防災については、「お知らせが届いていない」という声が目立ちました。
非常食の保管場所、避難の際の行動、緊急時の情報など、“知っている人だけが知っている状態”は大きなリスクになります。

必要なのは、“調べたら必ず辿りつける仕組み”“一目で分かる表示”です。
検索やLINEなどデジタル手段を活用し、誰でも迷わず情報にアクセスできる環境づくりを進めてまいります。

命を守る情報こそ、届く形で整えます。

4. その他の重要な論点

語ろう会では、上記以外にも、市政の根幹に関わる大切なご意見をいただきました。ここでは、議事録に基づく主な論点を簡潔に整理します。

● 議員定数と政務活動費について

人口減少に合わせた議員定数のあり方、県内で唯一存在しない“政務活動費”の必要性について率直なご意見が交わされました。

政務活動費については、私から制度の仕組みや実務上の課題について説明させていただきました。具体的には、

  • 先払い方式でないと必要な調査や視察の機会を逃してしまうこと
  • 視察の目的は“行政の監視と改善提案”にあり、議員活動に不可欠であること

といった点をお話ししたところ、参加者の皆さまにもご理解とご同意をいただきました。

議員が市民の声を拾い、市政をチェックする役割を果たすためには、必要な費用や体制が不可欠であるという共通認識を持てたことは、大きな収穫でした。

● 空き家・空き地対策について

空き家が火災延焼の原因になり得る危険性、市が土地の寄付を受け付けていない現状による課題など、“放置することのリスク”が議論されました。実態に即した対策の検討が急務であるとの認識を共有しました。

● 祭り(伝統文化)と予算配分について

物価上昇に伴う補助金のあり方、金津祭りの特徴(子ども・前車・囃子の三位一体)を踏まえた支援の仕方、そして若い世代が継承し“育てていく文化”としての視点が共有されました。

さらに、市の予算は「重点化」が必要ではないかという意見も印象的でした。
少額の予算を多くの事業に薄く割り振るのではなく、3つ程度の事業に絞ってしっかり投資し、中途半端な結果を避けることが大切だという効率性を重視したご意見です。

● 観光振興と民間活力について

道の駅の成功に見る“女性が行きたいと思う要素”の重要性、クラフトマーケットの通年化の可能性、スタートアップ支援を「誰でも」ではなく「成功の確度が高い取り組み」に重点化すべきという視点など、民間活力をいかに生かすかについて多様な提案が寄せられました。

どの意見も、市民の生活実感に根ざした大切な視点であり、行政改善に直結する重要な論点ばかりでした。

おわりに

今回の語ろう会でいただいた声は、どれも「あわら市を良くしたい」という温かい想いから生まれたものでした。

市民の声は、行政と議会の絡まった糸をほどき、前に進むための道筋を示してくれる“光”のような存在です。

「やったらいいのに」で終わらせず、いただいた声を実現へつなげていくことが、私たち議員の責任です。

そしてこの語ろう会は、皆さまの日々の気づきや思いを“そのまま”お聞かせいただける場だからこそ成り立っています。その言葉一つひとつに、いつも励まされています。

また次回も、皆さまと直接お話しできることを楽しみにしています。
ちょっと気になること、少し言ってみたいこと。どんな小さなことでも構いません。どうぞ気軽にお声をお寄せください。

これからも、市民の皆さまと共に学び、共に悩み、共に前に進んでまいります。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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