あわら市災害対策本部図上訓練を実施しました
令和6年に発生した能登半島地震を受け、あわら市では「もしも同規模の地震が市内で起きたら」という想定で、災害対策本部の図上訓練を実施しました。
今回の想定は、福井平野東縁断層帯を震源とするマグニチュード7.6、最大震度6強(県内最大震度7)の大規模地震です。市役所会議室を会場に、市長をはじめ副市長、各部長、消防・警察・自衛隊など関係機関も参加し、総勢100名近い規模で行われました。
訓練の内容
災害対策本部訓練
各部局ごとに状況が与えられ、その場で必要な対応や判断を立案する「ロールプレイング方式」で進められました。
災害対策本部会議訓練
市内の被害状況や市民からの要望、国・県との連携体制を整理し、市長からの指示のもと、対応方針を共有しました。
防災講話
陸上自衛隊第14普通科連隊の中隊長から、市職員としての防災意識や心構えについてお話をいただきました。
議会としての取り組み
あわら市議会でも、昨年「緊急対応マニュアル」を策定しました。
本来であればBCP(業務継続計画)を作成することが理想ですが、実際には全議員に周知し、継続的に更新していくことは容易ではありません。そこでまずは、共通認識を持つことを目的に、このマニュアルを整えました。
策定にあたって特に重視したのは「混乱をいかに避けるか」です。議会が混乱すれば、市民の皆さんにさらなる不安を与えかねませんし、場合によっては市役所の対応にも支障をきたしてしまいます。そうした事態を防ぎ、いかに速やかに機能を回復させるかを明確にすることが、何より重要だと考えました。
そして、このマニュアルに限らず、どんな取り組みも「作っただけ」では意味を持ちません。更新し続けて初めて、市民の安心につながる実効性を持つものになります。見直しを定着させるためには、無理なく自然に取り入れられる仕組みが必要であり、そのための重要なポイントが教育と改善の継続です。
例えば、定期的な議員研修やシミュレーション訓練を通じて知識や意識を高めること、毎年の見直しを仕組み化して改善につなげていくことが大切です。こうした地道な積み重ねによって、計画は生きたものとなり、市民の安心に直結します。
まだ不十分な点も多いかもしれませんが、一歩ずつ改善を重ねながら、議会も学び続けてまいります。議会全体で歩みを進められるよう、私自身も推進役となり、市民の皆さんに安心を届けられる体制づくりを加速させてまいります。
究極的には「危機管理」です。災害時に市民の安心を守るため、議会としてもしっかりと備えを整えてまいります。
命を守るために
今回の訓練を通じて、あらためて感じたのは「命を守るためには、日頃の準備が欠かせない」ということです。
市としても災害対応力の向上に努めてまいりますが、最も大切なのは市民お一人おひとりの備えです。
例えば、
- 飲料水や食料は最低3日分を確保しておく
- 懐中電灯や乾電池をすぐ取り出せる場所に置く
- 家族で避難場所や連絡方法を話し合っておく
といった備えが、いざという時に命を守る力になります。
災害は、忘れた頃にやってきます。
ぜひ日常の中で、少しずつでも備えを整えていただければと思います。
👉 市民の皆さんも「自分と大切な人の命を守る準備」を、ぜひ今日から心がけてください。