要約
長引くコロナ禍やネットショッピングの普及によって地元商店会は苦境に立たされており、市民への影響も看過できない状況にあります。
そのため地域経済の活性化策として、物理的な地域振興券の発行をお願いしたいと思います。特に経済効果を高めるため、従来通りの紙の商品券が望ましいです。
→年末年始にプレミアム付商品券の発行、事業者応援給付金事業を予定しています（後の本会議で可決されました）。
全文（会議録より）
質問者 青柳篤始
コロナ禍における地域振興券の発行ということで伺います。
長引くコロナの影響により、地元商店会では苦境に立たされています。これは、コロナ禍の不安による消費の落ち込みというものではなく、消費者の消費行動自体の変化が大きく、昨年と今年を比べると、その性質は大きく変化があります。６０代以上の実に６０％以上が、何らかの形でインターネットを利用し、買物をした経験があるという調査結果もあるとおり、生活必需品をネットで購入するようになった、このことが一番の消費行動の変化であります。このままの状態が続けば、あわら市全体の消費額はどんどん下降線をたどることになり、このまま続けば、多くの買物難民を生むことにもつながりかねません。
そこで伺います。
地域経済の活性化策として地域振興券の発行をお願いしたいと思います。また、その場合の形式は、これまでと同じ商品券による発行が望ましいと考えます。
私は、そのほとんどを電子決済、ここの市役所の１階の自動販売機でもそうですけれども、ほぼ電子決済による支払いで行いますが、他の市町で行われているようなポイント還元サービス、発行額の全てがその市町で消費されるとは限らないから、そのような策よりも、経済効果を最大限に生かすとするならば、期限を設ける、対象となる場所でその全てが消費されること、早くお金が動くこと、直接商品券と現金を交換する方法が、考えられる最も有効な方法と考えます。また、事業者の現金化のチャンスが多く設けられている点からも、マクロ経済の観点から、市民にとってもお店にとっても、これまで市が行った政策を私は高く評価しますが、その発行の手法についてもご答弁ください。
答弁 市長
コロナ禍の地域経済刺激策として、国からの大型補正があることを前提とした地域振興券の速やかな発行についてのご質問にお答えをいたします。
市では、新型コロナウイルス感染症の拡大で、落ち込んだ市内小規模事業者や宿泊事業者等の需要喚起と、市民の皆様への家計支援を目的として、令和２年度に年末年始プレミアム付商品券を、今年度にサマープレミアム付商品券を発行したところです。市では、消費・需要喚起策として電子決済によるポイント還元サービスの利用も検討いたしましたが、付与されたポイントが市内だけで利用されるわけではないため、投資効果が減退することや、電子決済を利用する機会の少ない高齢者にとっても、分かりやすく利用しやすいよう配慮し、従来の紙の商品券を発行することといたしております。
商品券が使用できる事業所は市内のみとし、令和２年度の年末年始プレミアム付商品券の使用期間は１２月から翌年１月の２か月間、今年度のサマープレミアム付商品券の使用期間は８月から１０月までの３か月間とそれぞれ限定することで、市内事業者が短期間で経済効果を得られるよう、制度設計をいたしております。両事業とも商品券の販売率は高く、事業者及び市民の皆様からも好評であると認識をしております。
現在、新型コロナウイルス感染症の拡大は、ワクチン接種が進んでいるとはいえ収束のめどは立っておらず、福井県においては、県独自の緊急事態宣言が９月１２日まで発令されているところであります。
こうした状況の中、市内事業者の経営状況はいまだ非常に厳しく、先行きも不透明なものになっていると認識しております。このため、あわら市商工会や芦原温泉旅館協同組合からも、消費や需要喚起を目的とする年末年始のプレミアム付商品券発行や、小規模事業者に向けた支援策を強く要望されております。
このため市では、今年１２月１日から来年の２月１３日までの７５日間を利用期間とする年末年始のプレミアム付商品券の発行事業、事業費５,０００万円と、売上げの減少している小規模事業者に対して、昨年春に実施したものと同様に、１事業者当たり５万円を給付する事業者応援給付金事業、事業費３,０００万円を１０月から１２月にかけて実施することを考えております。
また、プレミアム付商品券を使って宿泊できる感幸あわら県民宿泊客支援事業については、９月末までの利用としておりましたけれども、利用期限を、県の緊急事態宣言に伴う新規予約の停止や宿泊予約のキャンセルが発生していることから、サマープレミアム付商品券の利用期間に合わせ、１０月末まで延長することといたしました。
なお、プレミアム付商品券及び小規模事業者応援給付金事業につきましては、準備にある程度期間が必要でありますことから、今月の２７日の本会議に補正予算を追加提案させていただきたいと考えておりますので、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
質問者 青柳篤始
年末年始、お金が物入りかと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
また、事業者の立場で物を発言させていただくのであれば、ウィズコロナ、それからビジネスのニューノーマル、そういったところで私自身も一生懸命頑張っていきたいと思いますので、ぜひご支援のほどよろしくお願いします。
