1. 開催概要
1月16日(火)12:00~20:00、1月17日(水)11:00~18:00の2日間、東京駅構内「スクエアゼロ」において、福井県の特産品PRイベントを開催しました。本イベントは、福井の観光PR・ふるさと納税・移住定住促進を目的とし、県内事業者と自治体が連携し、首都圏の方々へ福井の魅力を直接発信する機会となりました。
昨年の渋谷での販売会に引き続き、この形式のイベントは2年目となります。また、福井県の事業者は毎年、各種展示会に参加し、あわら市の販路開拓を積極的に進めており、今回の販売会もその一環として位置付けられています。
当日は、**衆議院議員の稲田朋美先生も、多くの方々をお連れくださり、福井県の特産品PRに力を添えてくださいました。**このようなご支援により、より多くの来場者に福井の魅力を知っていただく機会となりました。
2. 目的と成果
① 東京での販売機会を通じた事業者の成長
あわら市がこのような取り組みに力を入れている理由は、単に各事業者の売上拡大を図るだけではありません。大量消費地である東京のお客様と直接接し、商品への反応を肌で感じることができる貴重な機会を提供することにあります。
販売会の場で実際に試飲・試食をしてもらい、消費者の声を直接聞くことで、「何が売れるのか」「どうすればもっと良い商品になるのか」という学びを得ることができます。この経験が、次の商品開発や販路拡大への糧となり、ひいては地元経済の活性化にもつながります。
② 地元市場の限界を見据えた新たな展開
地方の商店を取り巻く環境は今後さらに厳しくなることが予想されます。**人口減少、競争の激化、そして消費トレンドの急速な変化。**この状況を乗り越えるためには、地元市場だけに依存するのではなく、広い視野を持ち、新たな販路を開拓する必要があります。
インターネット販売も有効な手段の一つですが、オンラインでも「消費者に響く商品」でなければ売れません。売れる消費には共通の法則があり、それを学ぶことが重要です。今回の販売会のように、実際に消費者と対話しながら販売する機会は、マーケットを理解する上で何よりも貴重な経験となります。
③ 福井ブランドのPR強化
今回のイベントを通じて、福井県の「食」と「観光」をセットでアピールすることで、ブランド価値を高めることができました。
特に、
- 試飲が大きな集客効果を生んだ
- 健康志向の商品が都会の来場者に注目された
- 永平寺町の「禅文化」と坂井市の「東尋坊」を組み合わせた観光PRが関心を集めた
といった具体的な成果がありました。
3. 来場者の反応と今後の課題
① 甘酒試飲が最大の集客効果を発揮
甘酒の試飲は、**「スイーツのような新食感」「飲むというより食べる甘酒」として来場者の興味を惹き、大きな話題となりました。**このようなユニークな特徴を持つ商品が、消費者の関心を引くポイントであることが改めて実証されました。
② ふるさと納税への関心が高い一方で、情報提供の改善が必要
ふるさと納税についての関心は高かったものの、制度自体を十分に理解していない来場者も多く、よりわかりやすい説明資料や、商品ごとの納税プランの提示が必要であると感じました。今後は、デジタルツールを活用した情報提供の強化も検討すべきです。
③ 販売前の広報強化の必要性
今回のイベントの認知度向上のため、事前の広報活動をさらに強化する必要があります。SNS、WEB広告、地元メディアとの連携を強化し、より多くの来場者を呼び込む施策を講じるべきです。
4. まとめと今後の展望
東京でのこのような販売会は、昨年の渋谷に続き2年目となります。さらに、あわら市は毎年、各種展示会等にも積極的に参加し、販路開拓に力を入れています。
私たちがこの活動を続ける理由は、ただ売上を上げるためだけではありません。
- 首都圏でのリアルな消費者の反応を知り、商品開発に活かすこと
- 販路開拓を通じて、地元事業者の未来への活力とすること
- あわら市、坂井市、永平寺町の認知度向上と観光振興を進めること
今後は、試飲・試食などの消費者体験を活かした販売手法をさらに強化し、オンライン販売やふるさと納税との連携を強化することで、首都圏市場での存在感を高めていきたいと考えています。
この取り組みを通じて、あわら市の事業所の発展と、地域全体のPRが進展するよう、今後も情報を収集しながら全力で取り組んでまいります。
坂井市、永平寺町も多くの事業者に参加いただきました。地域一体となった取り組みの意義を改めて感じました。
引き続き、地域振興に向けた施策を推進してまいります。
実は、地味にすごい!あわら市商工会の挑戦
あわら市商工会は、全国初となる取り組みを数多く実施し、その行動力と実績で地域経済を支えています。
ここ数年だけでも、東京や渋谷での販売会の開催、熱中症一時避難所の設置など、他の地域に先駆けた画期的な取り組みを数多く実現。そのバイタリティは、まさにあわら市商工会の根幹であり、地域の商工事業者に対する支援も他に例を見ないほど充実しています。
特筆すべきは、あわら市商工会が「すべての支援が可能」な組織であること。
販路開拓、経営相談、補助金支援、新規事業のサポートなど、商工事業者が直面する課題に対し、的確かつ迅速に対応する体制が整っています。
赤尾会長を中心に、これからも商工会と事業者がさらなる発展を遂げられるよう、私も全力で支援してまいります。
地道な努力の積み重ねが、地域の未来をつくる。あわら市商工会の挑戦は、これからも続きます!