「見えていない人に、どう寄り添えるか」
あわら市の福祉から学んだこと
先日、あわら市内の複数の現場を視察させていただきました。
視察内容は、ふるさと納税、道の駅、福祉など、市民生活に関わる分野です。
その中でも特に心に残ったのが、「誰ひとり取り残さない福祉」の姿でした。
情報が届かない人の声に、どう気づくか
あわら市には、本当に多様な方々が暮らしています。
例えば——
- 地域のイベントや制度にアクセスしやすく、活発に参加されている方
- 高齢の家族を介護しており、なかなか外に出られない方
- 心の病や不安を抱えている方
- 身体や知的な障がいにより、移動や情報取得が困難な方
- 引きこもりがちで、社会とのつながりを持ちにくい方
こうした「情報が届きにくい方々」が、地域の中に確かにいらっしゃいます。
今回の視察では、そのような方々にも支援が行き届くよう工夫された仕組みを実際に見学し、現場で奮闘する方々のお話を伺うことができました。
このような現場から学ぶことは本当に多く、貴重な機会となりました。
見えない部分こそが、福祉の要
私たちが普段、何気なく送っている日常の裏側には、多くの支援が存在しています。
しかしその大半は、目に見える形では表れていません。
民生委員や福祉推進委員、地域で活動する支援者の皆さんが、見えない部分を丁寧に支えてくださっているからこそ、「誰も置き去りにしない福祉」が、少しずつ形になっているのです。
地方だからこそ、できることがある
「自助・共助」という言葉がありますが、私はそれよりも——
声の掛け合い、気づき合い、さりげない助け合い
こそが、地域福祉の原動力だと信じています。
例えば、朝のゴミ出しのときに交わす「おはようございます」の一言。
玄関先でのちょっとした立ち話。
散歩中にすれ違ったご近所さんへの軽い会釈。
そんな何気ない日常のやり取りが、実は「見守り」としての役割を果たしているのだと思います。
それが、あわら市ならではの“顔の見える関係”の強さです。
都会ではなかなか築けないこの温かなつながりがあるからこそ、
あたたかい福祉のあり方が、あわら市には成り立つのだと感じています。
「あえて進めたい福祉」がある
ときに、目を背けたくなるような課題に対しても、議員としては向き合わなければならない場面があります。
それは、「誰かが声を上げなければ、変わらない」からです。
すべての人にやさしいまちをつくるために——
私は、あえて嫌われ役になってでも、進めたい福祉があります。
それが、あわら市の“真の強さ”につながると信じています。
お困りのときは、ひとりで抱えずに
日常の中で、ちょっとした不安や心配ごとがあっても、なかなか声を上げづらいことがあります。
ですが、「声にならない声」こそ、福祉が必要としているサインかもしれません。
「こんなこと相談していいのかな?」
そう思うようなことでも構いません。どうか、ひとりで抱えずにご相談ください。
市役所や関係機関には、さまざまな相談窓口があります。
私たち議員もまた、必要な窓口へとつなぐお手伝いができればと考えています。
お気軽にご相談ください
市役所1階 福祉課内 福祉まるごと相談室
TEL:0776-73-8028(直通)
Mail:fukushi@city.awara.lg.jp
地域包括支援センター(高齢者に関する相談全般)
TEL:0776-73-8046
そのほかの相談先については、下記のページもご参照ください。
▶︎ あわら市 相談窓口一覧

市民の皆さまとともに、これからも「見えていない部分」に光を当て、
誰もがあたたかく暮らせるあわら市を目指してまいります。
どうぞ引き続き、ご意見・ご提案をお寄せください。