つながるあわら 産業と観光
新幹線開業を目前に控え、現在は計画に沿った施策を確実に実行することが大切な一方で、開業後の計画についても立案見直しを行っていかなければなりません。そこで今回の質問では、あわら市の産業構造の再確認と、観光を切り口にしたあわら市の開発目標を明らかにすることを目的としました。
あわら市は、(図)の数字から読み取れる通り圧倒的な製造業の街です。その背景には企業の頑張りと過去の施策があり、工場が多くあることによって働き場所が確保されて流入人口が増え、街が潤っています。この街の強い部分は、さらに伸ばしていく必要があります。製造業をさらに伸ばすには様々な手法が考えられますが、まずは調査のうえで情報を精査し、企業が伸びるためには行政がどのようなことを支援すべきかを企業と共に考えていくことが大切です。また、今後は労働者不足が深刻になることが予想されますので、それへの対策も必要でしょう。
伸びる産業 観光産業
2022年に発表された世界経済フォーラムによる旅行・観光開発力ランキングで、日本がトップに選ばれました。観光庁の試算によると、旅行産業は日本全体で30兆円を超える規模に成長することが予想されています。これは、日本の社会保険料歳出総額に匹敵する規模です。
しかし、これはあくまで日本全体での話です。選ばれる場所には選ばれる理由があります。あわら市は、選ばれるその理由を作っていかなければなりません。外国人が日本を旅行先に選ぶ理由は、主に自然・文化・歴史です。梅雨時の日照時間が他の地域に比べて長く、おいしいフルーツがとれること、大地をえぐるようにできた北潟湖など、あわら市には豊かな自然と自然の産物があります。強みを生かして、将来につなげる。相対的な競争力を高めて、未来につなげる必要があります。
導入が目的ではない
政策や補助金は導入することが目的ではなく、将来にどうつなげるのかが最も大切です。
その中で問題点をひとつひとつクリアし、諦めていることを現実化することであわら市の発展に繋げなければいけません。