国道158号線の土砂崩れと迂回路の完成を受けて——防災への備えの重要性を再認識
あわら市にとっての大動脈、国道158号線の大規模な土砂崩れを受けて、新たに整備されたう回路の現地視察に行ってまいりました。
今回の視察の目的は、「もしもこの道路が通れなくなったら」という災害時の想定のもと、防災・減災に役立てるための検証です。多少強引な視点に思われるかもしれませんが、災害はいつ、どこで発生するか分かりません。だからこそ、平時の備えが何よりも重要だと改めて感じています。
発生したのは大規模な土砂崩れ——その原因と現場の状況
令和6年3月18日と19日、福井県大野市上半原の国道158号線で、高さ150メートル、幅150メートルにおよぶ大規模な土砂崩れが発生し、道路は完全に寸断されました。
この土砂崩れは、3月16日の最初の小規模な崩れに始まり、当初は片側交互通行で対応していましたが、連続した崩壊により朝日〜東市布間が全面通行止めとなり、中部縦貫自動車道の岐阜県側の一部区間にも影響を及ぼしました。
その原因は、融雪による地下水の上昇と、地形的に水がたまりやすい窪地であったこと。
専門家や福井大学の教授、福井県の職員による現地調査により、次のようなメカニズムが明らかになりました。
- 地下水が集まりやすい地形に雪解け水が加わり、地下水の水位が上昇
- 斜面下部の地盤が緩み、小規模な崩壊が発生
- その崩壊により斜面全体の支えを失い、大規模な土砂崩れへと連鎖
現在も現場の土壌は不安定な状態が続いており、復旧には長い時間が必要とされています。
その影響で、中部縦貫自動車道の開通も3年程度の遅れが見込まれるとのことです。
防災・減災の視点から、いま私たちにできること
あわら市にとって直接の被害ではありませんが、この出来事から学ぶべき点は数多くあります。
特に、能登半島地震での崖崩れの記憶も新しい今、地形・気象・季節要因が複雑に絡み合う自然災害への備えは、どの地域にとっても他人事ではありません。
あわら市でも近年は水害への備えが少しずつ進められておりますが、想定を超える災害が起こり得ることを念頭に置き、今後も危機管理体制の強化、道路網の多重化、そして情報共有体制の強化など、あらゆる面で備えていく必要があると実感しています。
最後に
今回の視察は、災害という「もしも」に備えるという目的を持って行いました。
市民の皆さまの命と暮らしを守るために、どんな小さなヒントでも拾い上げ、防災対策の一助となることを目指してまいります。
今後も現場の声をしっかりと受け止め、行動につなげていくことが私の責務だと考えています。