甲賀市の議会改革を視察しました。まずは、議長と副議長が参加して、その姿勢から議会改革への真剣さを感じました。リーダーシップの存在が議会の進歩を大いに促していると感じることができました。
甲賀市の取り組みは、私の所属するあわら市よりも先進的でした。こうした明確な改革活動があれば、市民の間での議員や議会への疑問や不満は少なくなるのではないかと思います。
議会だより 届ける工夫
特に、甲賀市の「議会だより」は印象的でした。議会だよりを大切にしている。単なる情報提供だけでなく、アンケートやモニター制度の導入により、市民との双方向のコミュニケーションを重視している様子が伺えました。
その事は委員会の名前からも意思を強く感じるものでした。委員会の名前は、「広報広聴委員会」モニター制度に高校生、女性、若者に協力を依頼しており、特に高校生の話は印象的でした。
執筆、割り付け、編集を自分で行う事によって、その内容は議員により意識付けをさせられ、街頭によるアンケート調査も議員自身が行うことで、より洗練された物が、紙面からでは読み解くことのできない進化が、今後も止まらないだろうと、思っています。
私自身も広報の取り組みに関わってきましたが、これを機にさらに市民との対話を大切にした広報活動を進めていきたいと考えています。甲賀市のように、広報の役割を正しく捉え、市民との関係を強化する取り組みを模範としたいと感じています。
議員報告会
議会基本条例の第1条には議員報告会の実施が明記されています。これは非常に画期的な事だと思います。実際に、甲賀市でもあわら市と同じような悩みを抱えつつ議会報告会を進めていることが伺えました。
議会報告会が市民からの要望を聞く場になりがちだというのは、どの地域でも共通の課題でしょう。そのため甲賀市では、予算や政策に関する報告を控え、地域ごとにテーマを調整し決定して実施しているとのこと。改革はまだ進行中であるとのことですが、我々と同じ方法を採用していると知って、少し安心しました。
あわら市も12月2日にワークショップ形式の議会報告会を開催予定です。こちらでもテーマを設定し、そのテーマごとにグループワークを行うことが決まっています。テーマの設定は議員の提案に基づいています。
新しい取り組みを始めるにあたり、今回は、調整するというプロセスを省略していますが、突然の変更や追加の事項は混乱を招く可能性があるため、グループ方式を取り入れることに重点を置きました。ただし、単なる座談会ではなく、どれだけ参加者から意見や話を引き出せるかが重要です。
これを基に、甲賀市のように効果的なPDCAサイクルを構築し、より成熟した組織を目指していきたいと考えています。成果は努力を裏切らないものです。
議員間討議と委員会の代表質問
二元代表制の本質は、お互いに権利を主張することではなく、お互いに義務を果たすことによるさらなる発展です。
甲賀市も議員間討議を行っており、議論したことで、毎定例会ではないものの、代表質問を行っているようです。甲賀市の取り組みは他の自治体にとっても参考になるもので、その先進的な活動から学ぶことが多いです。
議員間討議は議員同士で課題解決に向けた議論を行います。究極の目的を議員から見れば、条例制定であるかもしれませんが、そこがゴールではありません。条例もまたただの手段です。目的は住民がより豊かになることです。
実は、あわら市でも私が委員長になった最初の委員会で議員間討議の種まきを行いました。これは一方的に私がやりたいことを上げて、最初はただの報告になるかもしれませんが、今後も続けていきたいと、解決すべき課題と共に提案しました。委員のみなさんも賛同してくれて、異論は出ませんでした。
しかし、私にとっては大きな一歩でした。。
視察を通じて、強く取り組む仲間が増えれば、あわら市議会がさらに活気を帯びることと信じています。そして、甲賀市のような自治体の取り組みが全国に広がり、日本の地方自治がより発展することを心から願っています。
お礼
議長、副議長、そして議会事務局の皆様へ、心より感謝申し上げます。甲賀市議会は常に注目していきたい議会です。甲賀市の議会改革が今後、さらに注目を集めることは間違いありません。議長様、将来的に情報交換を求めたり、再度訪問することもあるかと思います。その際は、どうぞよろしくお願い申し上げます。結びに、甲賀市、甲賀市議会の益々の発展をお祈り申し上げます。