「中学生の声を、市政へ。」
第3回あわら市中学生議会を開催しました
7月29日、あわら市議会議場において、第3回あわら市中学生議会を開催しました。
金津中学校と芦原中学校から15名の中学生議員が参加し、中学生議長の進行のもと、市長へ質問を行いました。
私は補佐議員として参加し、中学生の皆さんが議場で質問する姿を間近で見守らせていただきました。
学校生活で感じる身近な困りごとから、駅前の活性化、商業施設、空き家、観光、子どもや若者の居場所づくりまで、幅広いテーマが取り上げられました。
どの質問からも、「あわら市をもっと良くしたい」という素直な思いが伝わってきました。

身近な気付きから始まる政策提案
中学生の皆さんの質問は、普段の生活の中で感じた疑問や違和感から始まっていました。
雨上がりのグラウンドで危険を感じたこと。
夜道が暗くて怖いこと。
暑い特別教室で授業を受けていること。
駅前に本屋や飲食店が少ないこと。
中高生が気軽に集まれる場所が少ないこと。
一つひとつは小さな出来事かもしれません。
しかし、その「気付き」が、まちづくりを考える第一歩になります。
行政や議会では資料や数字を見る機会が多くあります。
だからこそ、実際に生活している子どもたちだからこそ見える景色があることを改めて感じました。
要望ではなく、提案になっていた
特に印象に残ったのは、多くの質問が「こうしてください」で終わっていなかったことです。
課題を見つけ、自分たちで調べ、解決方法まで考えていました。
例えば、学校への網戸設置では、ロール式やマグネット式など、工事を最小限に抑えられる方法まで調べていました。
特別教室への空調設置では、自分たちで室温や湿度を測定し、その結果をもとに提案していました。
課題を見つける。
調べる。
考える。
提案する。
この流れは、私たち議員が政策を考える過程と同じです。
その姿勢に、とても感心しました。
中高生の居場所について考えさせられた
質問全体を通して感じたことがあります。
それは、中学生や高校生が安心して過ごせる場所を求めているということです。
友達と集まれる場所。
本と出会える場所。
駅前で時間を過ごせる場所。
スポーツができる場所。
子育てというと、小学生までをイメージしがちですが、その先の年代について考えることも、これからのまちづくりには必要な視点だと改めて感じました。
私が担当した中学生議員
私は、街灯について質問した中学生議員を担当させていただきました。
「夜道が暗くて怖い。」
その一言が、とても印象に残っています。
「怖い」と感じる場所には、防犯や交通安全など、何らかの危険につながる要素が隠れていることが少なくありません。
毎日その道を歩いている子どもたちだからこそ気付くことがあります。
だからこそ、この声はとても大切だと思いました。
私自身も現場へ足を運び、実際にどのような状況なのか確認したいと思っています。
現場を見なければ分からないことは、たくさんあります。
初めてとは思えない堂々とした姿
議場に立つ中学生の皆さんは、とても緊張している様子でした。
それでも、一人ひとりが最後まで自分の言葉で質問していました。
私自身、初めて一般質問で議場に立った日のことを思い出しました。
本当に緊張したことを今でも覚えています。
だからこそ、中学生の皆さんが堂々と質問する姿に感心しました。
そして毎年驚くことがあります。
参加する生徒は毎年違います。
全員が初めて議場に立つにもかかわらず、回を重ねるごとに発言や立ち居振る舞いが、たくましくなっているように感じるのです。
これは、学校での学びや先生方のご指導、そして中学生議会そのものが少しずつ育ってきている証なのかもしれません。
質問が生まれるまでの学び
これだけ内容の濃い質問が生まれたのは、中学生だけの力ではありません。
議会による出前講座。
学校での学習。
そして先生方が、生徒一人ひとりの思いを丁寧に引き出し、質問として形にしてくださいました。
質問だけを見るのではなく、そこへ至るまでの学びにも大きな価値があります。
先生方をはじめ、学校関係者の皆さまには心から感謝申し上げます。
「できない理由」だけでは終わらせたくない
答弁を聞きながら、少し物足りなく感じた場面もありました。
もちろん行政には予算や制度など、さまざまな制約があります。
できないことを「できる」と答えることはできません。
そのことは私も理解しています。
しかし、中学生の皆さんは、お金をかけて何でも実現してほしいと言っているわけではありません。
「自分たちでも協力できます。」
「地域と一緒に取り組めます。」
そんな思いが、質問の中にはたくさん込められていました。
だからこそ、
「一緒に考えてみよう。」
「こういう方法なら実現できるかもしれない。」
そんな前向きなメッセージが、もう少し伝われば、中学生の皆さんも希望を持てるのではないかと思いました。
教育でも、「まず自分たちで考え、挑戦してみよう」と教えています。
だから市政でも、「どうすれば実現できるか」を一緒に考える姿勢が伝われば、中学生議会はさらに意味のあるものになると思います。
これは批判ではありません。
私自身も議員として、そのような議論が少しずつ増えていけば嬉しいと感じています。
もし、
「言っても何も変わらない。」
そう思われてしまえば、中学生議会を続ける意味が薄れてしまいます。
子どもたちの質問を、「良い質問だったね」で終わらせてはいけません。
その声をどう受け止め、どう行動につなげていくのか。
中学生それが私たち議員の役割だと思っています

声を受け止め、行動につなげる
市長から最後に、
「課題に気付くことが大切です。」
というお話がありました。
私もその言葉には共感します。
課題に気付かなければ、改善は始まりません。
そして、その課題をどうすれば解決できるのかを考えることが、まちづくりにつながっていくのだと思います。
私も、中学生の皆さんからいただいた提案を、その日だけのものにはしたくありません。
現場を確認し、担当部署とも話をしながら、一つひとつ前へ進められるよう取り組んでいきたいと思います。
私たちが中学生議会で提供したいのは、議場で質問するという特別な経験だけではありません。
「自分の声は届く。」
「自分の提案が、まちを少しずつ動かしていく。」
そんな実感を持ってもらえる時間になれば嬉しく思います。
感謝を込めて
中学生議会は、決して一日だけの行事ではありません。
議会の出前講座から始まり、学校での学び、質問づくり、そして当日の運営まで、本当に多くの方々のご協力によって成り立っています。
先生方には、生徒一人ひとりの思いを丁寧に引き出し、質問としてまとめていただきました。
補佐議員を務めた同僚議員の皆さんには、それぞれの中学生議員に寄り添いながら準備を進めていただきました。
議会事務局の皆さんには、事前準備から当日の運営まで細やかに支えていただきました。
市長をはじめ、教育長、理事者の皆さんには、一人ひとりの質問に真摯に耳を傾け、丁寧に答弁していただきました。
そして何より、この日のために一生懸命準備を重ね、勇気を持って議場に立ち、自分の言葉で質問してくれた中学生議員の皆さん、本当にありがとうございました。
また、仲間の質問を最後まで真剣に聞き、温かく見守ってくれた中学生の皆さんにも心から感謝しています。
皆さん一人ひとりの姿勢が、この中学生議会を素晴らしいものにしてくれました。
この場に関わってくださった先生方、同僚議員、議会事務局、市長、教育長、理事者の皆さま、そして中学生議員の皆さんと、議場で仲間を見守ってくれた中学生の皆さん、すべての皆さまに心より感謝申し上げます。
中学生の皆さんから預かった声を、一つでも多く市政につなげていくこと。
それが、私たち議員の責任であり、私自身の役割だと思っています。
来年も、この議場で子どもたちの新しい声に出会えることを楽しみにしています。



