あわら市の工事請負・物品調達の現状について
・「 中小企業者の受注機会の確保に努めるものとする。」とあるが、昨年度実績で、あわら市内の事業者が受注契約に至った割合はどれくらいか。
・「 中小企業の振興を推進するため、積極的に情報を収集しその提供に努めるものとする。」とあるが、積極的な情報収集は何を行っているか。
質問の趣旨は、あわら市がどれくらいの割合で、市内の事業者への工事発注および物品調達ができているのかを明らかにすることです。今後どうすれば市内事業者への発注率が上がるのか、職員と事業者の双方が考える機会になればと思いこの質問をしました。
あわら市では、市内の最終契約額10 万円以上の工事全件のうち85%を市内業者へ発注しており、これは金額ベースにすると76.4%となります。また物品の発注についても、金額ベースで55.8% を市内業者から調達しています。あわら市内で調達できない物品があることを考慮すると、高い発注率・受注率だといえます。
工事請負や物品の調達には入札制度というルールがあり、競争は透明かつ公正でなければいけません。一般質問を行うにあたっても、決して超えてはいけない一線があります。限られた言葉の中から選んで質問しましたが、強く要望するには限界があるのも事実です。更なる商工業の振興にはあわら市職員の「聞く力」と、市内事業所の「伝える力」が不可欠です。どうかみなさん、「我が社はこれが得意」「これなら我が社は負けない」そういった声を市役所に届けてください。
また事業者と市役所との積極的な交流は、既存ルールの範囲内でも多くのチャネルを開拓し、新たな引き出しを開くでしょう。これによって地元業者の受注率はさらに上がってくると想像できます。
モノに溢れてしまった時代、満たされた時代だからこそ、適切な協力と、正しい競争がお互いの価値を高めることになります。あわら市の商工業が今後益々発展できるように考え、精一杯励む所存でおります。
あわら市のPRについて
新幹線開業、日本女子オープンゴルフ、道の駅開業など、今後、露出する機会が増える。あわら市をどのように発信するのか、あわら市の魅力をどう伝えるのか、その伝える力が問われている時機だと思う。県外内を問わず発信の方法と今後のスケジュールについてはどうなっているか。
新幹線や道の駅などの開業で露出の機会に恵まれるあわら市ですが、最大の経済効果を得られるかは、効果的な戦略が立てられているかどうかにあります。
福井県の認知度は残念ながら非常に低く、あわら市にもまた同じことがいえます。その状態を少しでも改善・前進させるために、マーケティングリサーチをもっと行うこと、そしてそのデータを関連各所で共有して次に活かしていく仕組みを提案しました。
伝え方には各課の壁などないのです。例えば観光面で伝え方を工夫して効果が出たとすれば、市民への伝え方を同じように工夫することでも同じ効果が得られます。問題は何を誰に伝えたいのかをはっきりさせることです。
県外でのPR となれば、あわら市を耳にしたことがあるかどうかが鍵になります。まずは知ってもらわなければなりません。「あわら市」を聞き覚えがある言葉へと変化させなければ、なにも始まらないのです。
伝えたいと思う気持ちは、意識すれば必ず相手に届きます。今後も職員と共に汗をかき、率先して、伝えることを意識しながらあわら市のPR に取り組みたいと思います。