質問
・ホームページ、SNS、LINE、YouTubeなど、複数のインターネットメディアを活用していると思いますが、それぞれの運用方針や活用方法について問う
・広報あわらについてのポイントと読者を増やす方法
・広報政策の効果検証の方法
・その他の広報活動について
・本年度新設されたシティープロモーション事業の目的と進捗
要約
- インターネット活用: ホームページ、SNS(Facebook, Instagram)、LINE、YouTubeなどを活用し、市民や市外の人々に情報を発信。SNSごとの特徴を活かし、双方向コミュニケーションやファン獲得に注力。
- 広報誌(広報あわら): 正確性・公平性を重視しつつ、デザインやレイアウトの工夫、QRコードでの詳細誘導を行い、デジタル版配信を活用して幅広い層に情報を届けている。
- 効果検証: アクセス数やSNSの反応、アンケート結果を基に、情報発信の効果を評価。さらに、行動喚起(CTA)の重要性を再認識し、改善策を模索中。
- 掲示板・プレスリリース: 各地域掲示板や観光向け巨大ビジョン、PRtimesを活用し、地元住民や観光客への情報提供を強化。
- シティプロモーション: DX情報発信戦略室を設置し、市外の観光客や移住希望者向けにSNSやプレスリリースを通じた効果的な情報発信を推進。
本分
青柳篤始
議長のお許しをいただきましたので通告順に従いまして、2番青柳篤始の一般質問を行わせていただきます。お昼の眠たい時間ですが皆さん、しっかり聞いていっていただけると大変助かります。一般質問を行わせていただきますが、一問一答方式でお願いいたします。今回の一般質問は、あわら市が市民や市外に向けて行っている情報発信ついて質問させていただきます。
まずあわら市が現在利用している情報発信についてお伺いします。どのような媒体を使用して情報を届けているのか、ご説明いただきたいのですが分類を分けて質問しますのでお願いいたします。まずインターネットを用いた情報発信について質問します。インターネットを用いた情報発信には様々な手法があり、それぞれに特徴や利点、課題があると考えています。あわら市では、ホームページ、SNS、LINE、YouTubeなど複数のインターネットメディアを活用していると思いますが、それぞれの運用方針や活用方法について、具体的な例を交えてご説明いただけますか。また、市民や企業が広報活動の選択肢として活用できるよう、運用基準や方針があればあわせて説明してください。
創造戦略部長
インターネットメディアの運用方針や活用方法についてのご質問にお答えいたします。本市では市民や市外の方への効果的な情報発信を目的として、ホームページ、FacebookやインスタグラムなどのSNS、LINE、YouTubeなどのインターネットメディアを活用しております。まずホームページでは、市の政策や事業はもとより、イベントの案内から、災害時の緊急情報まで多岐にわたる情報を発信しております。SNSやLINEの投稿からホームページに誘導するといった使い方も多く行っておりインターネットにおける市の情報発信拠点として位置づけをいたしております。次にSNSでは、様々な媒体の特徴を活かして情報発信を行っています。例えば、Facebookでは主に30代から50代の利用者が多く、シェア機能による情報の拡散性に優れている点が特徴でございます。インスタグラムでは、主に10代から30代の利用者が多く、視覚的な魅力に特化している点が特徴です。これらの特徴を踏まえながらそれぞれのSNSに合った投稿を心がけるとともに、SNSの強みである双方向コミュニケーションを進め、市民との関係構築やファンの獲得に努めております。次に、LINEについては、欲しい情報に絞って情報を届けることができるセグメント配信が可能であり、防災災害、子育て、観光イベント情報など、多岐にわたる情報をダイレクトに市民に届けることができ、毎月の広報紙や各行政文書の周知などもLINEを通じて行っております。最後にYouTubeについてご説明します。市では、インターネット放送局「ねっとde あわら」をYouTubeを通じて配信しておりまち、市政、イベント、人物など、文章や写真では伝わりにくいあわら市の様々な魅力を映像を通して発信しております。次に市民や企業が広報活動として活用できるような基準や方針があるかという点についてもお答えいたします。市民や企業の活動でも、公益性の高いものや、地域活性化に繋がるような取り組み、また指定の後援申請をいただいた事業、イベントなどにつきましては市の様々なインターネットメディアで情報発信を行っており、あわら市ソーシャルメディア運用ポリシーに基づいて掲載を判断しております。また、広報誌やホームページ、市が使用する封筒においては、有料広告枠を設けまして、企業の広報活動などに利用することが可能となっております。
青柳篤始
前回の一般質問で後援申請、江守部長にお願いしたいしましたけれども、早速していただいて行政情報以外にも扱ってると、SNSで発信しているということで、後援事業が増えると非常にいいなと嬉しいなというふうに思いますんで、ぜひ一般の方、それから企業の方もご活用いただきたいなというふうに思っています。このインターネットの広報活動は即効性が高いファストメディアとして表現されることが多いですが、一方で、広報誌はスローメディアとして発行元が明記されていることから、信頼性が高く、また情報が精査されているため、確度の高い内容が掲載されていることが特徴です。そこで、あわら市の広報誌である広報あわらについてお伺いします。広報あわらを発行する際に特に注意しているポイントは何でしょうか。また、読者の皆さんに広報あわらをより多くご覧いただくために、どのような対策や工夫を行っているかについても教えてください。
創造戦略部長
広報あわら作成において特に注意しているポイントと読者を増やす方法につきましてのご質問にお答えをいたします。広報あわらは毎月15日に発行しており、市内の全世帯に対しまして、各行政区の区長を通じて配布を行っております。発行する際に特に注意しているポイントは正確性と公平性になります。青柳議員がご指摘の通り、スローメディアの特徴である信頼性を損ねることがないよう、記事の内容については、各担当課を通じまして綿密に校正作業を行い正確で公平性のある情報を掲載するよう努めております。次に、広報はより多くの市民の皆様にご覧いただくための工夫についてご説明いたします。広報誌のデザインやレイアウトについては、写真やイラストの量を増やすほか、文字が多くなりすぎないよう、詳細な説明はQRコードを用いまして、ホームページに誘導するなど、親しみやすく読みやすい紙面構成を心がけております。また配布方法についても、紙媒体での配布のほかに、ホームページやLINE、「マチイロ」などのスマートフォンアプリを用いましたデジタル版の配信を行っており、幅広い世代に見ていただくよう取り組んでおります。今後は市民のニーズを把握するため、アンケートの実施を予定しており、広報あわらが市民の皆様にとって親しみやすく、役立つ情報源となるよう努めてまいります。
青柳篤始
インターネットと広報誌の違いを踏まえて、それぞれの特徴を生かした情報発信について、質問しましたが、次にそれがどのような効果を産んでいるのか、また検証にあたっての視点についてお伺いします。私自身も様々なメディアを通じて住民の皆さんに必要な情報を届けたり、あわら市を知っていただくために広報活動を行っています。その際に特に心がけているのは、特定のプラットフォームに依存しないようにすることです。多くの方が情報を検索する際、様々な手段を利用することから、情報が特定のサービスに左右されないように意識しています。この工夫の結果、例えば子ども議会のYouTube再生回数は9万回を超え、通常の平均再生回数の900倍を記録しました。しかし、私がさらに重視しているのは、スローメディアである広報誌です。現代において、紙媒体に疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、広報誌にはその特徴を最大に生かした独自の役割があると考えています。スローメディアの重要なポイントは、なぜを伝えることができる点や、なぜを考える時間を読者に提供できる点にあると考えています。最近、政策広報課の皆さんとともに情報発信について勉強会を行い、様々な知見を共有しました。勉強会を通じ、皆さんが、広報の特性をよく理解していることを確認できましたし、私自身も新たな学びがありました。特に、今いる場所の向こう側や、なぜその方針を取る必要があるのかというというエビデンスを共有できたことは、大きな成果だと感じています。今後、情報発信がさらに最適化されることを期待しています。とはいえ、最適化の道のりは長く、その過程で大切にしなければいけないのが数字です。例えば、アクセス数やCTA、行動喚起の配置などは、全庁的な協力が求められる場面もあるでしょう。現在あわら市では具体的な数字の把握をできていますか、その数字が示す内容をどの程度把握していますか。またアクセス数やユーザー数を公表する意義を含めて、現在の効果検証の方法についてお聞かせください。
創造戦略部長
広報政策の効果検証方法についてのご質問にお答えをいたします。あわら市ではホームページのアクセス数、LINE公式アカウントの登録者数、SNSのフォロワー数や投稿への反応の割合を指標に、各種インターネットメディアの効果を検証しております。一方、広報誌につきましては、個別の検証が難しいため、年1回実施いたします市民アンケート項目の行政情報がわかりやすく公開されていると思う市民の割合を指標としております。議員ご提案のCTA、コールトゥアクションは、例えばイベントの告知の他に申請方法も併せて記載することで、参加を促すなど、情報発信がどれだけ行動喚起に繋がったかを検証する手法でございます。議員との勉強会を通じましてコールトゥアクションについての重要性を再認識したことから、コールトゥアクションを用いた効果検証の仕組みを少しずつ取り入れていくとともに、広報誌やアンケートによる定量的な分析に努めてまいります。アクセス数などの数字を公表することは、市の情報発信に対する透明性を高め、市民と信頼関係の構築に繋がります。また、組織内でのデータを共有することで、課題の明確化やデータを用いた改善策の立案などに繋がると考えております。効果の検証方法については、現在の形が最善であるとは考えておりません。Googleアナリティクスなどの分析ツールを活用しまして、利用者データの詳細な分析や、各種メディアでのコールトゥアクション導入を進めることで、インターネットメディアと広報誌の双方で、情報発信の質を向上させてまいります。
青柳篤始
先ほどの回答の中にQRコードを用いてという回答がありました。使い方を間違えると大惨事になります。なぜなら、これこそが行動喚起であるからです。効果検証を行う本当に難しいと思います。また、効果検証の方法は、何を意識するかによって大きく異なります。そして、そこで得られる数字の変化こそが私たち自身の取り組みに対する唯一無二の評価になることを忘れないでいただきたいと思います。重要なのは情報を届けることです。さて、情報を伝達する方法には他にも様々な方法が存在します。例えば、掲示板は各区や市内施設、新幹線改札口などにもあります。アフレアの大型ビジョン、そしてオールドメディアとしてのプレスリリースなどがあります。これらのツールについて、それぞれの特徴や利用方法についてご紹介いただけますでしょうか。
創造戦略部長
掲示板などの情報伝達手段の特徴や利用方法についてのご質問にお答えをいたします。各区や公共施設に設置されております掲示板は、地域住民の日常生活に密着した情報伝達手段であり、市民の生活圏に存在しております。特に高齢者などのインターネットに不慣れな方にとっては重要な伝達手段であり、幅広い層を対象とした事業や、イベントの周知に活用をいたしております。アフレアの巨大ビジョンは、あわら温泉駅という観光の玄関口に設置いたしまして、観光客や帰省客などへの直接的な情報発信手段として活用されております。このビジョンでは、市の魅力を集めたプロモーションビデオなどを放映しており、臨場感のある映像と音声を組み合わせた訴求力を生かし、あわら市の魅力を直感的に伝えております。また、プレスリリースにつきましては、市の情報を新聞やテレビなどの既存のマスメディアを通じて周知する重要な手段となっております。市では今年度、情報発信の専門家を広報戦略アドバイザーとして任命いたしまして、市の広報戦略を策定中でございます。その中でも特にプレスリリースの強化を重点施策として位置付けしており、主要なプレスリリース配信であるPRtimesを最大限活用するため生成AIを活用し、プレスリリースの文章作成やデータ整理を効率化することで、質の向上と発信頻度の増加を目指しております。
青柳篤始
各種掲示板には今後のイベント情報などが掲載されており、本来の役割を果たしているように思います。特に未来の予定を掲示している点が非常に有効だと思いますし、ただ、広報紙を含め、終わったイベントの報告に力を入れている点も見受けられ、これでは次の行動喚起には繋がりにくいなと感じているところもあります。またアフレアで流れているあわら市の紹介動画についても考えてみましたが、旅行先で到着した駅で時間を過ごすことは少なく、むしろ帰り際にその土地の魅力に触れることで、また訪れたいと思う要素が増すのではないでしょうか。次の行動喚起を促す仕掛けがここでも重要だと思います。さらに、プレスリリースを行う際には、発表内容がそのまま記事として掲載されるような資料を提供することで、より注目されやすくなるかもしれません。特に社会情勢を説明しながら、事業の意味や将来性などを伝えると、メディアは喜ぶのかもしれません。さて、今年新設されたDX情報発信戦略室の行うシティプロモーションについてお伺いしたいと思います。この事業の目的は何でしょうか。また、具体的にどのような活動や取り組みを行っているのか、ご説明ください。
副市長
ただいまのご質問にお答えしたいと思います。市では令和6年度から日々進化するDX技術に対応しまして、SNSやホームページなどで市政の情報発信をさらに強化するとともに、シティプロモーションを強力に推し進めるために、政策広報課内にDX情報発信戦略室を設置いたしております。具体的な活動でございますが、先ほど申し上げましたが、今年度、情報発信の専門家を広報戦略アドバイザーとして任命し、市の広報戦略を作り上げているというところでございます。広報とシティプロモーションを区分けして考えると、広報は市民に向けた行政情報の生活、正確かつ迅速な提供を主とします。シティプロモーションは市外の観光客や潜在的な移住希望者はもとより、1人でも多くの市外の方々にあわらの魅力を伝えることに重点を置いてございます。現在先ほど申し上げたアドバイザーの強みでありますSNSを活用しまして、インスタグラムでの発信に長けているインフルエンサーを起用するなどターゲット層ごとに適切な情報を届ける取り組みを強化するとともに、これいわゆるプレスリリースの大元でございますけれども、PRtimesを活用したパブリシティにも重点的に取り組んでおります。シティプロモーションの実施に当たりましては、現状を正確に分析することが欠かせないと考えております。そのため、発信した情報が外部に与えた効果を、いいねの数やアクセス数といった定量的なデータで把握をいたしまして、必要に応じて市民や観光客の意見を収集反映させながら、より効果的な情報発信手法へと柔軟に見直しを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
青柳篤始
シティプロモーションは単なる情報発信にとどまらず、専門的な視点での現状分析が重要だと私も考えています。通常、これを売りたいならこの情報を発信してほしいという依頼が一般的ですが、実行するためには、的確な状況判断、すなわちマーケティングが求められています。これは簡単な分野ではありません。なぜなら、今までのやり方が時代の変化により誤りとなることもあり、適切に修正できているかどうかが鍵を握るからです。こうした意識を持ちながら、一歩ずつ一歩ずつ進んでいただきたいと考えています。理想に見えるかもしれませんが、正しい道であれば、困難でもやり遂げるべきです。皆さんにお伺いします。PRと広告の違いをご存知でしょうか。おそらく、この違いをしっかり理解している方は少ないのではないかと思います。今年、マーケティング定義が34年ぶりに改訂されました。この分野についても、私も行政と協力しながら、あわら市が更なるさらに豊かになるために取り組んでいきたいと考えています。職員の中にも興味を持っている方がいらっしゃいますので、様々な知見を活用しながら前に進めていきたいと私自身も考えています。今回は情報発信ですから、これ以上マーケティングについての質問質問や、発言はしませんが次回以降、あり方や取り組み方に関して伺いたいと思います。情報発信に話を戻せば、情報発信のあり方について、行政ではしばしば公開非公開の議論がされますが、これは本質を捉えていないと思います。重要なのは情報が正しいか誤っているかを適切に判断し、もし誤りがあると気づいたのならば、それを迅速に修正する行動がとれるかどうかです。市民の共有財産である行政情報は個人情報や法的に守るべきもの以外は即時公開することで、改善の速度を高めるべきです。多くの人が情報に触れることで、分析が深まり、政策が豊かになる可能性が生まれます。姿勢の豊かさを目指すなら、情報の取り扱い方について慎重に考えなければいけません。私なら、住民の利益を最大化するために、可能性を選びたいと思います。このように情報の届け方、扱い方について一般質問させていただきましたが、要するに、誰に届けたいのかを意識することで、情報は発信から届けるへ、そして最終的には伝えるへと変化していきます。私、議員としても、伝えることに力を注いでまいりましたが、その厳しさを痛感しています。理論を学び、様々な手法を試して、それでもなお挑戦が続くのが、伝えることの難しさです。だからこそ、単なる数字ではなく、本当に大切な数値に目を向け、情報をしっかり伝えることを全力で取り組んでいただきたいと願っております。そして、私もまたその歩みを止めないよう努力し続けたいと思っています。これで私の一般質問を終わります。