支えてもらった経験を、次の誰かへ|カヌーポロを応援する理由
先日、北潟湖で開催されるカヌーポロ大会を前に、会場周辺の草刈りをお手伝いしてきました。
これまでも大会では、写真を撮ったり、ホームページで情報を発信したり、会場へ応援に行ったりと、いろいろな形で関わってきました。
今回、一緒に汗を流しながら、改めて考えたことがあります。
なぜ、自分はこれほどカヌーポロを応援したいと思うのだろう。
その理由をたどっていくと、学生時代の自分の経験につながっていました。

私も、選手として迎えてもらう側でした
私は学生時代、カヌーポロとは違う競技をしていました。
その競技も、決して競技人口の多いスポーツではありませんでした。
いわゆる「マイナー競技」だったと思います。
それでも大会があり、選手として全国大会へ出場する機会をいただきました。
そして、そのたびに開催地の皆さんには、本当によくしていただいたことを今でも覚えています。
当時の私は、競技をすることで精いっぱいでした。
試合のこと。
勝つこと。
仲間との時間。
そうしたことで頭がいっぱいで、その大会を開催するために、どれだけ多くの人が準備をし、私たち選手を迎えてくださっていたのかまでは、十分に見えていなかったと思います。
でも今、自分が大会を迎える側、支える側に少しずつ関わるようになり、当時とは違う景色が見えるようになりました。
全国規模の大会が毎年続くことは、当たり前ではない
だからこそ、私はあわら市のカヌーポロを少し特別な気持ちで見ています。
決して競技人口が多いとはいえないスポーツでありながら、北潟湖には毎年、全国から選手が集まります。
全国規模の大会が毎年開催され、それが地域に根付いている。
これは決して当たり前のことではないと思います。
私が知る範囲では、福井県内でこうして地域と競技が深く結びつき、全国規模の大会が長く続いている例として思い浮かぶのは、あわら市のカヌーポロと、越前町織田のホッケーです。
競技を続ける選手がいる。
指導する人がいる。
大会を運営する人がいる。
そして、地域で支える人がいる。
そうした積み重ねがなければ、大会を毎年続けていくことはできません。

世界へつながる舞台を、次の世代へ
私自身、学生時代に全国大会へ出場する機会をいただきました。
しかし、その先にある世界大会という舞台には、私自身は届くことができませんでした。
だからこそ、世界につながる大会が、このあわら市の北潟湖で開催されることに大きな意味を感じています。
ワールドマスターズゲームズ2027関西。
この舞台は、現在競技に取り組む選手たちにとって、新たな挑戦のきっかけになるかもしれません。
今、この場所で頑張っている子どもたちや選手の皆さんが、将来さらに大きな舞台へ挑戦していく。
かつて自分が見ることのできなかった景色を、次の誰かが見ることができる。
その可能性が、この北潟湖にはあります。
だから私は、この大会を応援したいと思っています。
選手を迎えるのは、大会関係者だけではない
大会を開催するのは、競技団体や大会関係者の皆さんです。
でも、全国から選手や関係者があわら市を訪れてくださるのであれば、迎えるのは大会関係者だけではないと思っています。
私たち市民も、迎える側の一人です。
会場をきれいにする。
応援に行く。
声をかける。
大会のことを誰かに伝える。
地域のお店で選手や関係者を迎える。
関わり方はいろいろあります。
今回の草刈りも、私にとってはその一つでした。
大きなことではありません。
でも、自分のまちへ来てくださる皆さんに少しでも気持ちよく過ごしてもらいたい。
そんな気持ちで作業をしました。
「敬意を表します」と言うだけではなく
大会や地域行事で挨拶をさせていただく時、
「開催にご尽力いただいた皆さまに、深く敬意を表します」
という言葉を使うことがあります。
もちろん、その気持ちは本当です。
でも今回、草刈りをしながら改めて感じました。
言葉にするだけではなく、できる時には自分もその中に入ってみたい。
暑い中で草を刈る人がいる。
会場を整える人がいる。
道具を運ぶ人がいる。
競技コートを準備する人がいる。
大会当日に私たちが目にするのは、そうした準備が終わった後の姿です。
その裏側には、目立たないところで動いている多くの人がいます。
自分もほんの少しその中に入ることで、「敬意を表します」という言葉の重みも変わってくるように感じました。
大したことをしたわけではありません
もちろん、今回私がした草刈りは、大会全体から見ればほんの少しのお手伝いです。
だから、
「議員が草刈りをしました」
ということを伝えたいわけではありません。
私が伝えたいのは、大会への関わり方はいろいろあるということです。
写真を撮る。
大会の魅力を発信する。
選手を応援する。
会場へ足を運ぶ。
準備を手伝う。
それぞれが、自分のできる形で関わればいい。
今回私は、その一つとして草刈りをしました。
一緒に汗を流すことで、
「自分もこの大会に少し加われた」
そんな実感がありました。
「参加することに意義がある」の意味
よく、
「参加することに意義がある」
と言います。
学生時代の私にとって、「参加する」とは大会に選手として出場することでした。
でも今は、その意味をもう少し広く考えています。
大会に出る人。
大会を運営する人。
会場を整える人。
選手を支える人。
写真を撮る人。
情報を発信する人。
そして、会場へ応援に来る人。
誰か一人だけで、大会は成り立ちません。
一人ひとりの違った「参加」が重なって、一つの大会ができているのだと思います。
学生時代は、私は支えてもらう側、迎えてもらう側でした。
今振り返ると、本当に多くの人に支えていただいていたのだと思います。
だから今、自分にできることがあるなら、少しずつでも迎える側、支える側として参加したい。
それは「恩返し」というほど大げさなものではありません。
ただ、あの頃自分が感じた大会の楽しさや、温かく迎えてもらったうれしさを、今度は次の誰かにも感じてもらえたらいい。
そんな気持ちがあります。
現場に入って、初めて見えること
私は議員という立場で、地域のさまざまな行事へ伺う機会があります。
でも、その前に私は、このまちで暮らす一人の市民です。
全国から選手や関係者があわら市を訪れてくださるのであれば、迎える側の市民の一人として、できることがあれば関わりたいと思っています。
実際に現場へ行く。
一緒に作業する。
話を聞く。
同じように汗を流してみる。
そうすることで、外から見ているだけでは分からないことに気づくことがあります。
これはスポーツ大会だけではありません。
地域活動でも、市政でも同じだと思っています。
一人の市民として現場に入り、そこで見たこと、感じたことを自分なりに考える。
その積み重ねが、結果として議員としての活動にもつながっていくのだと思います。
だから、私はカヌーポロを応援したい
あわら市には、全国から選手が集まるカヌーポロ大会があります。
そして来年には、北潟湖を舞台に、さらに大きな大会へとつながっていきます。
ここまで大会を守り、育て、続けてこられた皆さんがいます。
学生時代、自分自身が選手として大会に参加させてもらい、開催地の皆さんに迎えていただいた経験があるからこそ、そのありがたさが以前より分かるようになりました。
だから私は、カヌーポロを応援したい。
写真を撮ることでも。
情報を発信することでも。
会場で声援を送ることでも。
そして今回のように、草を刈ることでも。
今度は、迎える側として参加したい。
大会に出場することだけが「参加」ではありません。
それぞれにできる参加があり、その一つひとつが大会を支え、地域の中で大会を育てていくのだと思います。
今回、北潟湖で草刈りをしながら、そんなことを考えました。



