珠洲市では、観光行政を中心に、道の駅や体験型ツアーについて話を伺いました。
道の駅「すずなり」は施設的には小規模でありますが、客単価1,700円以上という全国の道の駅でもトップレベルの売上を誇ります。その秘密を探ることもミッションのひとつでした。
店内は、特別な工夫を読み取ることはできませんでしたが、運営しているNPO法人が観光協会の役割を担っており、担当の方が仕組みを教えて下さいました。
発見や再確認できる部分も多く、この情報を、吉崎に誕生する道の駅にどう反映し、どう活かすのかを考えていきたいと思います。
また、珠洲市は奥能登全体で取り組んでいる事が多く、DMOや2次交通など広域連携に優れた部分があります。
能登全体の取り組みとして、世界農業遺産「能登の里山里海」を活かしたサスティナブル・ツーリズム、珠洲独自の取り組みとして、世界農業遺産とアートの世界を融合させた奥能登芸術祭や、引退後の競走馬に第二の人生を与えるレスポンシブル・ツーリズムなど、アイディアと人材を活かした観光誘致を行っています。
レスポンシブル・ツーリズムは、責任ある観光と言う意味で、日本では岐阜県の白川村が有名ですが、それ以外はあまり聞きません。世界で最も有名なのはハワイです。
地方の資源や財源を効率的かつ効果的に運用していくには、広域で行うことが必要になってきます。
広域で発信するメリットを最大限活かし、地域全体で人を呼び込む。その上で、我々しかできないことを考え、取り組むことが大切です。
5年・10年先を見て、今できることを、多くの情報を集めて取り組んでいきたいと思います。
革新的な出来事は、常にアンテナを張っていなければ起こり得ません。
レスポンシブル・ツーリズムとは、観光に携わるすべての人が、その土地の環境や文化などに与える影響に責任を持つべきであるという考えのもと、より良い観光地をつくる動きのこと。持続可能な観光(サステナブルツーリズム)と考え方が共通する部分も多いが、責任ある観光ではより旅行者側に持続可能性を意識してもらうことを重視している。
https://ideasforgood.jp/glossary/responsive-tourism/